モナコといえば忘れてはいけないグレース王妃(グレース・ケリー)の墓。1875年に建設されたロマネスク・ビザンチン様式のカトリック教会であるモナコ大聖堂に、歴代の大公と共に眠っています。入場前にガイドさんから「神聖な内部では大声での案内ができないので、順番に見ていって一番花束が多いところがグレース王妃の墓なので見逃すことのないように」との説明がありました。一行は無言のまま聖堂内を進んだのですが、他のところはせいぜい2、3束に対し王妃の墓は数えるのが大変な程の花束で囲まれているので、誰でも簡単に見つけることができます。
海沿いに走る大通りはその名も「プリンセス・グレース通り」と名付けられ、レストランや小さなカフェにまで彼女のポートレートが掲げられているとのこと。まだまだ愛されているのですね。
建物が混み合い道幅は非常に狭い街並みですが、すみずみまで手入れが行き届いていて道路にゴミは落ちていません。ここが南フランスの他の街との大きな違いでしょう。公園の噴水はきれいな水を噴き上げ、花壇には季節の花がいつも咲き乱れているそうです。ちなみにモナコで唯一海水浴のできるラルヴォット海岸でさえ人口的に作られた海岸だとのこと。人によっては、あまりに手入れが行き届いているので街としての魅力がないと言うそうです。
もう一つ、南フランスの街らしくないのが犯罪が非常に少ないことです。金銀をピカピカさせながらロールスやフェラリなど高級車を乗りまわしたり、女性が宝石をつけて夜でも歩いていられるなど、泥棒や人の目を気にせずに思う存分金持ちぶりを見せる事ができるのは、安全という前提があるからです。
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