ルッツェルン

カペル橋(Kapelbrucke)


 市内を流れるロイス川に何故か斜めにかかる橋は1333年に造られ、世界最古の屋根付きの木橋で街のシンボルでもあります。長さは約200メートル、斜めにかけた理由はよく分かっていないそうですが、防壁のためという説もあるそうです。茅葺き屋根の内部には111枚の絵があり、スイス建国の歴史、ルツェルンの聖人レオデガルとマウリッツェの生涯が描かれていて、民族・歴史学の貴重な資料になっています。この絵を観賞するだけでも十分な暇つぶしになりますが、たぶん気が付いたら首が痛くなっていることでしょう。この橋は93年に火災で消失したのですが、94年にはちゃんと復興されています。
 途中にある八角形の水の塔(Wasserturm)は、街の城壁の一部として1300年頃に造られ、保管所、宝物庫、牢獄、拷問部屋などに使用されていました。景観的に不釣り合いという人もいますが、ボクにはそれはそれで気に入った風景です。


シュプロイヤー橋(Spreuerbrucke)


 1408年に街の要塞の一部として完成した橋で、1626〜1635年にカスパー・メグリンガーによる67点の板絵"死の舞踏"が加えられました。この橋の名前は、かつて小麦のもみ殻(シュプロイ)が川に投げ捨てられていたことに由来しているそうです。
  ロイス川では並んだ木の板を抜いたりはめたりすることで、流れを引き込んだりせき止めて川の水位調節をしています。かつては街の水車に川の流れを引き込むために階段状になった構造で調節していたようですが、1860年に現在のシステムに変更されました。




 ロイス川の右岸に、フレスコ画の描かれた歴史的建造物が並ぶ美しい広場があります。ヴァインマルクト(ワイン市場)はルツェルン州がウーリ、シュヴィーツ、ウンターヴァルデン3州と連邦の誓いを交わした、興味深い場所です。ヒルシェンプラッツは中世からある古い旅籠屋の名前にちなんで名付けられた広場。コルンマルクト(穀物市場)には市庁舎と美しい壁画のプフィスタン・ギルド会館があります


ムゼック城壁


 時計が付いた塔、ムゼック城壁は1386年に建てられた城砦の一部で、当時のままに残っています。シルマー、ツィト、メンリと呼ばれる3つの塔が一般公開されています。その中でも1535年ハンス・ルターが造ったツィト塔の時計は街で最も古い時計で、他の時計より毎時1分早くチャイムを鳴らしています。


ホテル フローラ(Hotel Flora)


  ルッツェルン中央駅のすぐ近くにあるホテル。外観や内装はリゾートと言うよりはビジネスホテルに近いでしょう。ただ隣には高級デパート「イエリモリ」があり、ショッピング街である旧市街へも出かけやすく立地条件は文句なしです。ホテル内のレストラン「レンドラー・ケラー」では、民族音楽を楽しみながら、スイス料理(この時はオイルフォンデュー)を楽しむことができます。





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