エプコット

フューチャー・ワールド スペースシップ・アース館(Spaceship Earth)


 ウォルト・ディズニー・ワールドのシンボルともなっているエプコットの巨大な銀球。その正体をご存じですか? スペースシップ・アース館(Spaceship Earth)と名前がついています。原始時代から未来までのコミュニケーションの手段を、スペースシップ・アース号という宇宙船(2人がけの椅子)に乗ってめぐるアトラクションです。特にスリルや感動もなく、いわゆるプラネタリウムを観賞している気分。これって眠くなるんですよね。さらにこの乗り物、前半は前向きに上がって行きますが、後半は後ろ向きなって降りてくるので、座席がちょうどリクライニング・シートになってしまうのです。さすがのボクも眠気と戦いながらのツアーとなりましたが、隣に座った妻は途中から熟睡状態でした。


フューチャー・ワールド ワンダーズ・オブ・ライフ館(Wonders of Life)


 目玉はボディー・ウォーズ(Body Wars)。ちょうどMGMスタジオのスター・ツアーズと同じような乗り物に乗って体感するシュミレーションで、宇宙の代わりに人体の中に入り血管や腸管の中を進むというストーリー。古い映画で恐縮ですが、まるで“ミクロ決死圏”の主人公になった気分となります。
 ザ・ランド館(The Land)は、大地と人間の関わりがテーマ。未来の農場をボートで見学します。


フューチャー・ワールド イマジネーション館(Journey into Imagination)


 ダンスィング・ウォーターという水が生き物であるかのような噴水と、全体がガラス張りの建物なので非常に目立つ存在です。内部では想像力豊かな空想の旅を楽しむことができます。その中でも私のお奨めは3Dビジョン(Honey, I shrunk the audience)。 映画“ミクロ・キッズ”で発明された装置がテレビ・スタジオ内に持ち込まれ、私たち観客を前に公開実験するという設定ですが、機械の操作を誤り、会場には大量のねずみが走り回り(もちろん自分の足下にも・・・の体感)、それで脅かされた後は会場全体
がミクロになってしまいます。にしき蛇に襲われたり、犬のくしゃみがかかってきたり・・・子供でなくともスリルを十分に味わえるでしょう。


フューチャー・ワールド ワールド・オブ・モーション館(World of Motion)


 現在工事中。ゼネラル・モーターのパビリオンで、小型のレーシング・カーに乗って相当のスピード感を味わえるアトラクションになるとか・・・来年春、完成の予定だそうです。たとえ完成しても高所とスピードが全くダメな私にとっては外から眺めて・・・パス! となりそうです。


ワールド・ショーケース 日本


 日本館は奈良法隆寺の五重塔、宮島厳島神社の赤い鳥居、姫路城。そして京都御所をイメージしてつくられたという売店からなっています。“焼き鳥”ののぼりが印象的な「焼き鳥ハウス」の向かいの売店で売られていたものは、ご想像通り日本人形を始め浴衣、陶器、などなど・・・うーん、これが外人の見る日本文化なのでしょう。


ワールド・ショーケース イギリス


 イギリス館ではロンドンの街並みや田園風景、チューダー王朝時代の様式からビクトリア様式まで、イギリス各地の古い建物が再現されています。もちろん英国人には欠かすことのできないパブもちゃんとあります。


ワールド・ショーケース フランス


 フランス館は石畳、セーヌ川、そしてエッフェル塔、花の都パリが凝縮されて再現されています。近づくにつれて容赦なく鼻につく香水の臭いだけでもフランスとわかってしまうでしょう。建物の奥にはエッフェル塔がありますが、注意していないと見過ごしてしまいます。


ワールド・ショーケース ノルウェイ


 ノルウェー館には首都オスロやオーレスン、ベンゲルなどの代表的な建築部が並んでいます。バイキング教会はその中心で、1250年にオスロの街に建てられた教会のレプリカだそうです。ここでの楽しみはマウルストラム(Maelstrom)。 バイキングの小舟で荒れる海の航海し伝説の森を散策するアトラクションで、多少のスリル感が味わえるでしょう。もう一つはお土産屋にある森の妖精・トロールの人形。天狗の化け物のようなグロテスクな顔が印象的です。


ワールド・ショーケース イタリア


 イタリア館はヴェネツィア・サンマルコ広場のドゥカーレ宮殿と石柱が目印。トレビの泉もちゃんとあって、コインを投げ込んでいる人もいます。チョコレートの売店では当然ながら Baci のチョコレートが売られていました。


ワールド・ショーケース ドイツ


 ドイツ館は17世紀のローテンブルクやフランクフルトがモチーフになった街並みが再現されています。まるで童話の世界のようです。


ワールド・ショーケース 跳ね橋


 中国館とドイツ館の間には湖へ通じている運河があり、ここに橋が架かっています。この橋、実は可動式の跳ね橋となっています。夕方になると夜のアトラクションに使われる花火を積んだ船がここを通り湖の中心に向かいます。船が通る瞬間は警告音が鳴り、まるで一大イベントが始まるような雰囲気が漂います。橋がつり上がる様子が見られるのもラッキーと言えるかもしれません。 この付近にはその他(Out Post)として、ヴィレッジ・トレーダー(Village Traders)という藁葺き屋根の売店があります。ここはアフリカ、インド、オーストラリア各国の品が売られています。忘れずにのぞいてください。


ワールド・ショーケース 中国


 中国館は北京の天壇公園にある祈年殿が再現されています。中は天井まで吹き抜け、朱と金で細かい模様が描かれています。


ワールド・ショーケース メキシコ


 メキシコ館はマヤ文明を象徴するピラミッド形の神殿。内部は夜空が広がるメキシコの街をイメージしているようですが、まるで夜店のようにおみやげ物の屋台が所狭しと並んでいるだけでした。


ワールド・ショーケース カナダ


 カナダ館、アトラクションはロッキー山脈やナイアガラの滝などカナダの自然を紹介する「360度の大自然に囲まれて(O Canada! Circle-Vision 360)」。花壇はブリティッシュ・コロンビア州のビュッチャート・ガーデンをイメージ。お城のような建物は首都オタワのシャトー・ローリアホテルがモデルになっているそうです。


ワールド・ショーケース アメリカ


 アメリカ・アドベンチャー館はワールドショーケースのほぼ中央にあります。アメリカ建国初期の議員会館を再現した建物がメイン。スタッフは全員アーリーアメリカン調のコスチュームで登場します。もちろん売店も1940年代をイメージした手作りのガラス製品など昔の物がメインとなっています。


ワールド・ショーケース モナコ


 モロッコ館は何万年もの昔のモロッコ建築とイスラム寺院のレプリカで構成されています。路地もわざと入り組ませて造ってあり、モロッコの芸術品や民芸品が並べられています。ただ見て歩くだけなら、ここが面白いと思います(モロッコなど行ったこともないし・・・)。


アイスクリーム(Dinosaur Gertie's Ice Cream of extinction)


 MGMスタジオ中央にある湖(エコー・レイク)のほとりにどーんと居座る一匹の恐竜はフローズンアイスの店です(Dinosaur Gertie's Ice Cream of extinction)。フロリダの暑さの中、地図片手にあちこち歩き回って、のどがからからとなってしまった時には最高のごちそうです。


イルミネーション


  ワールド・ショーケース・ラグーンと名付けられた中心の湖で行われる花火とレーザー光線による20分弱のショー。色鮮やかなレーザー光線やはじける花火、そして真っ赤に燃えるトーチが音楽にあわせて交差します。ディズニー史上、最高に豪華なショーという宣伝文句の割には、内容的にはどーてことないショーです。でも、英語ならず、ドイツ語、フランス語、中国語(たぶん)、そして日本語で“ようこそ、ディズニーワールドへ”なーんて言われてしまうと、はるばる来たなーと感無量となってしまい、とてもすてきなショーとして記憶されるから不思議です。


シェフ・ド・フランス


 エプコット内フランス館にあるレストランで、しゃれた構え(値段も一流)のシェフ・ド・フランス。大胆にも予約もせず、入り口のウェーターに頼み込んで、2人分の席を用意してもらいました。フランス人(たぶん)もまんざら捨てたものではないようです。ここで出てきたパンとバターは、思わず写真に撮りたくなります。パンに付けて食べるのがもったいない・・・かも。さて、肝心の料理。印象に残ったのはパイ包みのスープで、これは絶対お薦め。メインディシュのボリュームは非常に多く、しかもその盛りつけは、何でもごちゃごちゃ載ったアメリカ式で、“フレンチ”にしてはあら?って感じでした(これもアメリカ人向けなのでしょう)。料理のみならずハウス・ワインの味も良かったので余計に残念に思いました。ちなみにもう少し予算のある人は同じフランス館にある「ビストロ・ド・パリ」へどうぞ。





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