州立公園&展望台

コケエ博物館(Kokee Museum & Lodge)


 ワイメアキャニオンへのルートは、ワイメアの街から入るワイメアキャニオンロードとケカハの街からはいるコケエロードがあります。いずれの道も8キロほど先で合流するので間違えても全く問題はないのですが、景観を楽しもうと思えば行きはつづら折りの道で渓谷をみながらのワイメアキャニオンロード、帰りはサトウキビ畑の向こうにニイハウ島を展望するコケエロードがおすすめです。道路は長い坂道が続くうえ、途中にガソリンスタンドがないので給油はワイメアかケカハの街で済ませましょう。展望台は山の上ですから朝夕や雨の時など肌寒いことがあるので、上に羽織るものを準備した方が無難です。
 ちょと休憩するのに便利なのがコケエミュージアム&ロッジ(Kokee Museum & Lodge)。公園内唯一のレストランで、お土産ショップ、もちろんトイレもあります。レストランはカウンター横の黒板に書かれたメニューを見ながら注文し、入口近くのショップのレジで会計を済ませます。ショップではコケエの周辺の植物や鳥の図鑑、そしてトレイル地図も売られていて、ハイキングする人が購入しています。朝は8時半頃よりオープンし、午後3時くらいまで営業しているようです(曜日によってはディナータイムもある)。
 ロッジの横にあるコケエミュージアムは入場料は無料ですが、入り口に寄付を入れる箱が置かれていて、ポケットのコインの整理のつもりで寄付を入れました。館内にはワイメア関係の書類をはじめ、渓谷の詳しい様子を知ることができます。この時は92年のハリケーンの様子なども展示されていました。


ワイメアキャニオン展望台(Waimea Canyon Lookout)



 カウアイ島を代表する観光名所の一つが、雄大な峡谷美を楽しめるワイメア・キャニオン州立公園です。公園としてよりもキャニオンが有名ですが、もう少し奥まで足を伸ばすともう一つ展望台があります。なお、オアフ島にワイメア渓谷(Waimea Valley)がありますが、カウアイ島はワイメア峡谷(Waimea Canyon)で、景観的にも全く違うものです。お間違いなく。
 ワイメア・キャニオン展望台からみえる峡谷自体が地層により色が違い、その岩肌が太陽の光によって、茶褐色から緑、赤、紫と色を変えていく様子を見ていると時間を忘れてしまいそうです。特に斜めに降り注ぐ太陽光線によって岩峰が立体的に見える早朝か夕方が最高だとか。作家マーク・トゥエインにより「太平洋のグランドキャニオン」と言わしめた断崖の岩肌は、実際にみると確かにグランドキャニオンを思わせますが、意外と緑が豊富で「庭園の島」らしい独特な景観であることは間違いありません。ところで展望台周辺には野生のブタやニワトリが多いそうで、今回も大きな雄鳥?が出迎えてくれました。


プウ・ヒナヒナ展望台(Puu Hinahina Lookout)


 一般に行われている観光ツアーではワイメアキャニオンを見学すると戻ってしまうのですが、もう少し(車で10分程)足を延ばすとワイメアキャニオンとは違った景観を楽しむことができます。その一つがプウヒナヒナ展望台で、ワイメア展望台よりも間近に山並みを見ることができます。この展望台ではキャニオンの反対側にニイハウ島が望めるという特徴もあります。足を伸ばす価値は十分にあるでしょう。


カララウ展望台(Kalalau Lookout)


 カララウ展望台は、海抜1143メートル、ポノプ・バレーの切り立つ岩肌とナ・パリ・コーストの青い海を見下ろす展望台で、眼下にはまさしく恐竜が住んでいてもおかしくない景観が広がっています。かつてはハワイアンがタロ芋の栽培をして暮らしていたようです。ここからは断崖が海まで一気に下っており、ボクのように高所恐怖症の人なら真下をのぞき込むことはできないでしょう。
  この展望台からはハイキングロード(トレッキング・ルート)があって、山脈に沿ってハイキングすることも可能です。この日は天気も良かったのでかなり多くの人たちがリュックを背負い歩いていました。ボクは山歩きは苦手ですが、大好きな人には感激ものの景観が待っているようです。


コケエ州立公園(Kokee State Park)


 ワイメア峡谷のさらに奥にあるコケエ州立公園。常夏の島ハワイというイメージをくつがえす高原独特の涼風が吹き渡っています。トレッキングのベースとなっているコケエには博物館のほか、食事や宿泊が可能なロッジもあります。ここから大自然の森の中をトレイルできる道が何本もでていて、絶滅寸前のハワイアン・バード達にも出会えるハイキングコースにもなっています。





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