北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)11月7日付

22年度医師マッチング 本道19人増の332人 9年連続300人超える

 医師臨床研修マッチング協議会が公表した2022年度マッチング結果によると、本道は参加57病院(前年度比1病院増)、募集定員438人(6人増)に対し、内定者数は前年度比19人増の332人となった。9年連続の300人台で、中間公表時の1位希望者数からは14人多く、過去7番目の水準。臨床研修病院の内定者数は16人増の255人で過去最多を更新、全内定者数に占める割合も0・4ポイント上昇し、過去2番目の76・8%だった。一方で3医育大は3人増の77人、3年連続で100人を下回り、過去3番目に少なかった。


第4期医療費 適正化計画策定 保健事業と介護予防の一体実施を

 厚生労働省は、2024年度から始まる第4期医療費適正化計画策定に向けた論点を提示した。現行からさらに推進すべき目標に、?後発医薬品の使用促進?重複投薬・多剤投与の適正化?特定健診・保健指導?入院医療費の取扱い(地域医療構想との関係)─を挙げる一方、新たに取り組むべき目標として、「複合的なニーズを有する高齢者への医療・介護の効果的・効率的な提供」「医療資源の効果的・効率的な活用」を示した。


マッチング大学病院結果 旭医大6年連続で道内最多

 医師臨床研修マッチング協議会が公表した2022年度マッチ結果で、防衛医大を除く全国81大学の付属病院本院は、募集定員3638人(前年度比77人減)に対し、内定者数が36人減の2659人、定員充足率は73・1%(0・6ポイント増)だった。道内3医育大は定員120人(9人減)、内定者数が過去3番目に少ない77人(3人増)、充足率は全国平均より10ポイント近く低い64・2%(6・8ポイント増)。


恵佑会札幌 スコープオペレーターを6割担当 臨床工学技士がタスク・シフト

 白石区の恵佑会札幌病院(高橋宏明理事長、久須美貴哉院長・229床)は、医師のスコープオペレーター業務を臨床工学技士が行うことでタスク・シフト/シェアを推進。9人の技師が習得し、内視鏡下手術の6割の業務を担当するなど、医師業務の軽減に努めている。


手稲いなづみ 経管栄養投与を1日2回に スタッフの負担が軽減

 手稲区の手稲いなづみ病院(齊藤晋理事長、猪股慎一郎院長・110床)は、人工呼吸器管理が必要な一部の患者に対し、従来の経管栄養1日3回投与から2回投与に変更。スタッフの業務負担軽減につなげている。


21年度概算医療費 過去最多の44.2兆円 本道伸び率は全国下回る

 厚生労働省がまとめた2021年度概算医療費(労災・全額自費等は含まない)動向によると、総額は、新型コロナウイルス感染症による受診減などで大きく減らした前年度から4・6%増の44・2兆円となり、過去最多を更新した。受診延べ日数(延べ患者数に相当)も3・3%増の23・9億日、1日当たり医療費は1・3%増の1万8500円。


●WG取りまとめ案 高次医療機関からの下り搬送促進を

●院内保育所21年度運営補助 道内は16カ所減り124設に

●臨床研究医 採用12人 専門医機構 初の2次募集実施

●手稲区・中垣 認知症医療充実に向け病棟移転

●函館脳神経外科 再入院予防に外来がサポート

●東商リサーチ調査 介護事業者倒産 1〜9月100件と過去最多

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