北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)10月24日付

札幌圏周産期・婦人科充実強化へ
   地域医療構想調整会議協議会 南空知、南桧山、上川北部も報告

 道の地域医療構想調整会議協議会が札幌市で開かれた。コロナ禍で中止されていたため、3年ぶりの開催。地域医療構想アドバイザーは4人体制に増強され、16圏域で延べ27回調整会議等に参加したことや、重点地域などを含む札幌、南空知、南桧山、上川北部の4構想区域が取り組み状況を報告し、意見交換した。


第4期がん対策基本計画へ 共生における方向性を提案

 厚生労働省は、がんとの共生のあり方に関する検討会の第7回会合を開催。2024年度からの第4期がん対策推進基本計画に向けて、がんと診断された時からの緩和ケアの推進、相談支援及び情報提供、社会連携に基づくがん対策・がん患者支援、がん患者等の就労を含めた社会的な問題(サバイバーシップ支援)、ライフステージに応じたがん対策─などについて今後の方向性を提案した。


札医大耳鼻科 頭頸部がんに光免疫治療
                   予後延伸、QOL維持に期待

 札医大病院(土橋和文院長・922床)の耳鼻咽喉科(診療科長=高野賢一耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座教授)は、頭頸部がんに対し、がん光免疫療法を基に開発されたアルミノックス治療を導入した。10月末に1例目を実施予定。高野教授は「標準治療が受けられない患者でも生命予後の延伸やQOLの維持が期待でき、選択肢の1つとして提案していく」と話している。


あさぶハート・内科クリニック 外来心リハ分院 来春開設
                    心不全の包括的ケア提供へ

 北区であさぶハート・内科クリニックを運営する医療法人新楓和会(福島新理事長)は2023年4月、外来心臓リハビリテーションをメインとする分院「あさぶハート・心リハクリニック」をオープンする。建物内にはメディカルフィットネスや、循環器疾患に密接に関係する口腔ケアを担当する歯科診療所、カフェなども併設。心不全療養指導士、心臓リハビリテーション指導士、理学療法士、管理栄養士らの多職種チーム医療で、心不全患者に対する道内初の外来での包括的ケアを提供する。


診察待ち時間15分未満が28% 自覚症状がなかった患者
           がん、内分泌が半数近く─20年受療行動調査

 厚生労働省は2020年受療行動調査結果(確定数)を公表した。外来患者が受診した病気や症状を初めて医師に診てもらった時、「自覚症状があった」が67.0%、「自覚症状がなかった」が27.8%。「自覚症状がなかった」では「医療機関の都合(予約が取れないなど)」が30.6%、「医療機関に行く時間の都合がつかなかった」29.7%、「まず様子をみようと思った」が23.8%だった。


●第8次医療計画 2次医療圏の見直し基準従来通り 見直さない場合の考え方明記も

●MR22年度版白書 3.2%減 5万1848人に─認定センター調査

●リウマチ学の未来へ 29、30日に札幌で学会

●地域包括ケアシンポジウム 厚別区のこれからで意見交換

●電子処方箋 53%が来年3月末目指す 半分以上で導入が1割─保険薬局協会調査

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