北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)8月29日付

道内医学部23年度定員 歯学部枠の再活用見送り─道医対協検討委

 道医対協の2022年度第1回「地域医療を担う医師の確保に関する検討委員会」「地域枠医師キャリア形成支援検討委員会」「専門医制度等に関する検討委員会」の合同会議(座長・佐古和廣道医副会長)が開かれ、道は23年度医学部定員について、22年度で廃止となる北大の臨時定員(歯学部振替枠)7人分の診療科指定地域枠としての再活用を見送ったことを報告した。道は24年度以降も活用が可能となるよう国に要望するとともに、国の動向を踏まえながら検討する方針を示した。


働き方改革準備セミナー 診療科、時間帯等の申請も可─上田氏 医師の宿日直許可で説明

 道などの主催する「医師の働き方改革への準備セミナー〜医師の時間外労働上限規制への対応」が9月15日まで、振興局ごとに開催(WEB含む)している。札幌会場では、上田敦郎道労働局労働基準部監督課長が「医療機関における宿日直許可の実務について」、星野克紀道医療勤務環境改善支援センター事務局長が「医師の時間外労働上限規制に向けて準備すべきこと」を解説した。


札医大泌尿器科 前立腺肥大に水蒸気治療 国内初実施 従来法より低侵襲

 札医大病院(土橋和文院長・922床)の泌尿器科(舛森直哉教授)は、前立腺肥大治療で国内初となる経尿道的水蒸気治療を実施した。前立腺内に水蒸気を注入し、凝縮熱を利用して前立腺組織の壊死を引き起こす治療法で、9月から保険適用となる。


手稲渓仁会 小児重症患者対応 エクモ搭載専用搬送車を導入

 手稲区の手稲渓仁会病院(田中繁道理事長、古田康院長・670床)は、運用する救急車4台のうち1台を更新、小児重症患者の搬送も対応可能な専用搬送車を導入し、運用を開始した。また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う感染患者の安全な搬送も重要な課題であり、これまでエクモを搭載しての救急搬送は車内の広さから小児に限定していたが、成人に対しても搬送が可能となった。


札幌北楡 SDM手法で腎代替療法を選択 腹膜透析導入が3割

 白石区の札幌北楡病院(米川元樹理事長、目黒順一院長・281床)は、腎臓病総合治療センターの腎代替療法選択外来において、透析看護認定看護師ら、専門知識と経験豊富な看護師が医師と連携して透析導入前の患者をサポート。SDMの手法を用いて、施設血液透析だけでなく、腹膜透析や腎移植、在宅血液透析などの腎代替療法についても時間をかけて説明し、医療者と患者・家族が共に考え、適切な治療法の選択につなげている。


経営計画「HOPE2027」を策定 訪問看護21年度件数2.6%増加 22年度26万5710件計画─道総合在宅ケア事業団

 道総合在宅ケア事業団は、30周年を迎え、2022〜27年度の経営計画「HOPE2027」を策定した。利用者、働き手に選択してもらえる魅力ある事業団への方策検討、人材教育の強化、利用者数減少に転じる30年を見越した持続可能な組織体制の早期構築が必要として、?利用者・家族・地域を大切にし、信頼されるサービス提供?向上心を持って学び、生き生きと働き続けられる職場作り?変わりゆく社会に柔軟対応し、健全な経営を目指す─を、今後の取り組みの柱に掲げている。


●大学病院勤務医調査 時間外1860時間超2.4% 産婦人科での割合高く

●ハンズオン支援を柔軟化 道電波利用協22年度計画 説明会は全国統一

●トポテカン がん免疫活性化を促進─北大(薬)松田教授ら メラノーマで証明

●五稜会 リモートで集団精神療法 コロナ禍でも語りの場継続

●道内新人看護職員臨床研修 21年度149施設・2194人

●心電図管理廃止 急性期の半数「経営に影響」─WAM調査 感染対策、大半が点数増

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