北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)6月20日付

23年度研修医本道募集定員 前年度比8人増の442人

 道は、2023年度に初期臨床研修を開始する研修医(22年度に募集)の定員を決めた。募集を行う臨床研修病院は、3医育大を含めて前年度から1施設増の57病院、定員の合計は8人(1.8%)増の442人(自治医大枠4人を含む)と、4年ぶりに増加した。臨床研修病院が16人増の320人と、09年度に次ぐ高水準となった一方、大学病院は8人減って過去最少の122人。


看護処遇改善 点数細分 支持が大勢 入院料・初再診料に加点─入院外来分科会

 中医協診療報酬調査専門組織の2022年度第3回「入院・外来医療等の調査・評価分科会」が開かれ、10月からの看護職員処遇改善に係る診療報酬上の対応に向けて、入院料や初再診料に対する加点シミュレーション結果が厚生労働省から示された。委員間では▼入院料に100通りの細分化した点数を上乗せ▼初再診料に15通り、入院料は100通りの細分化した点数を上乗せ─の両モデルへの支持が大勢だった。今後、現在調査中の直近データを用いて改めてシミュレーションを行い、議論を深める方針。


伊藤財団 学術賞に白土北大教授 世界のがん治療貢献など評価

 伊藤医薬学術交流財団(眞鍋雅昭理事長)は、第5回伊藤太郎学術賞(賞金100万円)を北大医学研究院の白土博樹教授に贈ることを決めた。動体追跡陽子線がん治療装置の開発で世界中のがん治療に貢献していることや、北大に「医理工学院」や「医理工学グローバルセンター」を開設したことなどが評価された。贈呈式は助成金受領者とともに、9月7日に札幌市内で開催予定。


柏葉会 フードロス対策で農園と提携し地域貢献

 豊平区で柏葉脳神経外科病院(144床)などを運営する社会医療法人柏葉会(寺坂俊介理事長)は、フード事業部を設立。SDGsの一環として、提携農家から購入し、職員食堂で活用するなど、フードロス対策を実施しており、今後はマルシェの開催などさまざまな形で食を通じて地域貢献を進めていく。


ロボットセラピー普及へ 浜田氏がシェアシステムを提案─道作業療法学会学術大会

 第52回北海道作業療法学会学術大会(大会長・阿部正之社会医療法人北斗リハビリテーション部部長)が、帯広市のとかちプラザとオンラインによるハイブリッド形式で開催された。日本ロボット・セラピー推進協会の浜田利満理事長が、「ロボット・セラピーとリハビリテーション」と題して講演。シナリオ型のロボットレクリエーションの普及やロボット産業の発展にむけ、ロボットシェアリングシステムを提案した。


DPC病院地域医療係数 帯広厚生が全国トップ 名寄市立、標準群で3位

 厚生労働省は中医協総会に、2022年度のDPC対象病院における機能評価係数?の内訳を報告した。道内95病院のうち、地域医療への貢献を評価する「地域医療係数」が最も高かったのは、特定病院群では帯広厚生病院の0.07288で、全国トップとなった。標準病院群は名寄市立総合病院の0.05959が全国3位、大学病院本院群は旭医大病院が0.03342で6位だった。


●医療体制再構築へ、札幌市等と検討委 札医 情報企画チームを設置

●受診率が初低下、53.4% 20年度特定健診 指導修了は22.7%

●北大で7月2〜3日 北整会 教育研修講演は4題

●札幌北楡 医事課の働き方改革を推進 残業減、有給取得率が倍増

●製鉄記念室蘭 薬剤師による薬剤介入を促進 入院前の監査体制も強化

●概算医療費 22年1月4.4%増3.6兆円に 外科のみ依然マイナス続く

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