北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)6月6日付

アレルギー疾患 地域協力病院10施設を選定

 道総医協(会長・松家治道道医会長)の各専門委員会の2022年度第1回会議が開かれ、道は地域保健専門委員会(委員長・藤原秀俊道医副会長)で、道アレルギー疾患医療拠点病院に指定された北大病院と連携して全道をカバーする「道アレルギー疾患医療地域協力病院」として、札医大病院や旭医大病院を含む10病院を選定したことを報告した。また、同専門委にアレルギー疾患対策小委員会を設置し、道アレルギー疾患医療連絡協議会を位置付けることが承認された。


医療・介護・感染対策の規制改革 推進会議 答申まとめ

  政府の規制改革推進会議が開かれ、「規制改革推進に関する答申?コロナ後に向けた成長の起動?」を取りまとめた。医療・介護・感染症対策分野では、「新型コロナウイルス感染症に係る在宅での検査等の円滑化」「医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤整備(在宅での医療や健康管理の充実)」「医療DXを支える医療関係者の専門能力の最大発揮」「質の高い医療を支える先端的な医薬品・医療機器の開発の促進」「利用者のケアの充実が図られ専門職が力を発揮できる持続的な介護制度の構築」について、2022年度の検討や結論、措置などの方向性を示した。


遠隔部位への炎症伝播機構解明 北大遺制研村上教授ら

 北大遺伝子病制御研究所分子神経免疫学分野(量子科学技術研究開発機構量子生命科学研究所、自然科学研究機構生理学研究所)の村上正晃教授らの共同研究グループは、複数の関節リウマチモデルを用い、関節内の炎症病変を逆側関節内に左右対称に伝播させる分子機構「遠隔炎症ゲートウェイ反射」を発見したと発表した。この機構の神経回路と、炎症で生じるATP(アデノシン三リン酸)は、関節リウマチや間質性肺炎、乾癬などの遠隔炎症を引き起こす炎症性疾患の治療標的になることが期待されるとしている。


JCHO札幌北辰 汁物摂取状況を調査 患者の減塩指導を強化

 厚別区のJCHO札幌北辰病院(高橋昌宏院長・276床)は、栄養管理室における減塩指導を強化するために、患者へ汁物の摂取状況を調査。自宅に戻ると、入院時より摂取量が多くなり、適正量以上の塩分を摂っているケースが多かったことから、エビデンスに基づいた食習慣の改善啓発により力を入れていく考えだ。


帯広第一 機会逃さずグリーフケア 家族の思い受け止める場

 帯広市の帯広第一病院(小林光樹理事長、山並秀章院長・230床)は、十勝管内初となるグリーフケア外来を2021年3月に開設。同病院で受診歴のある患者の家族が対象で、完全予約制。残された家族のさまざまな悲嘆に対して、小里裕美がん看護専門看護師がその専門性を生かして対応している。


中小病院、医師確保に苦戦 公立病院経営 総務省データ

 総務省は、2020年度の公立病院経営状況データを公表。全国853病院の収支は新型コロナウイルス感染症関連補助金の効果で赤字病院の割合が大幅に減ったが、医業収支比率は大きくマイナスになった。同省が3月に公表した経営強化ガイドラインで、プランへの取り組みの記載が求められる医療従事者確保については、中小規模病院で医師確保に苦戦している状況が浮き彫りになっている。


●財政審・春の建議 かかりつけ医機能の制度化

●がん診療拠点病院整備指針 アピアランスケア相談、研修など見直し案

●20年度短期派遣研究者数 コロナ禍で大幅減 文科省調査

●北海道脳神経内科 リハビリに重心動揺計活用

●北光記念 カテ室で緊急時シミュレーション実施 多職種連携でチーム力向上

●厚労省 賃金構造基本統計調査 21年給与医師94万円、看護師31万円

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