北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)5月16日付

医療に関する意思決定へ 新たに「病院訪問支援」を提案

 厚生労働省は、「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」第9回会合を開催。医療に関する「意思決定支援」について、医療従事者から患者に対し適切な情報の提供と説明を行う、成年後見人など患者に関わる人が繰り返し最善の方法を話し合うことが必要とされていることから、新たな支援の仕組みとして、病院外部からの独立の立場にある者が病院を訪問し、患者との面会を通じて支援を行う「病院訪問支援」(仮称)の制度化を提案した。


「B水準」申請 自治体病院3割予定 労基署の宿日直許可 全科取得4割強、未取得3分の1

 全自病協の医師の働き方改革に関する実態調査によると、2024年から実施される勤務医の時間外労働時間上限規制における地域医療確保暫定特例「B水準」の申請を準備している自治体病院は30.2%、「連携B水準」が5.0%、集中的技能向上水準の「C─1水準」が12.6%、「C─2水準」が2.9%となっており、年960時間以下の「A水準のみ」は66.9%が予定。また21年12月末時点で労働基準監督署(労基署)へ、宿日直を行っている全ての診療科で許可を取っているが43.9%(急性期病院41.5%)、一部の診療科は4.0%(4.9%)で、未取得は33.4%(34.1%)と3分の1に上っていた。


北大保健吉村助教 医用画像処理 AIで向上 放射線検査・治療 被ばく線量を低減

 北大保健科学研究院の吉村高明助教は、放射線画像診断や治療分野において、AI技術を用いて医用画像を高解像度化することで、検査や治療を受ける患者の被ばく線量を低減する技術の開発に取り組んでいる。将来的にはIT企業と連携し、本道発の医用画像処理ソフトウエアの製品化を目指している。


新得クリニック 巡回先から自院患者を診察 患者の検査情報をその場で確認

 十勝管内新得町の新得クリニック(鎌田一理事長、一井雄二院長・無床)は、民間企業が開発したオンライン診療システムを活用し、屈足地区巡回診療で、巡回先から自院に受診している患者の診療を実施。少ない医療資源で、いかに地域医療へ貢献できるかを模索している。


●短期滞在手術等の除外 看護必要度等の取扱い整理

●医労連調査 コロナ6波対応増床 重症1割・中軽症3割弱にとどまる

●北大がHAIP加入 AIホスピタル実現に向け

●北見赤十字 心不全手帳で患者支援 他施設と連携、再入院予防へ

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