北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)5月2日付

道内臨床研修病院 1年次基本給が低下 過去10年で最も低い水準

 道地域医師連携支援センター(道保健福祉部地域医療推進局地域医療課)の資料に基づく本紙集計で、2023年度初期臨床研修医の募集を予定している道内臨床研修病院57施設(前年度比1施設増)の1年次基本給与月額平均は前年度から8600円(1.9%)減り、過去10年間で最も低額の43万5700円だった。3年連続の低下で、下げ幅は前年度を上回り、過去最大。


国立大病院 経常利益4年ぶり膨らむ 20事業年度、補助金収入が増加

 文部科学省が公表した2020事業年度の国立大学法人決算によると、新型コロナウイルス感染症の影響による病床稼働率低下等で、全国41法人が有する付属病院トータルの収益は前年度から減る一方、経常利益は関連補助金等受入額の大幅増加などで4年ぶりに膨らみ、前年度比倍増の459億円になった。


KKR札幌医療センター ベッドコントロールを一元化 見える化で稼働率上昇

 豊平区のKKR札幌医療センター(磯部宏院長・410床)は、ベッドコントロールの一元化へ、新たに病床管理師長を2020年度から配属する一方、電子カルテのベッドマップを用いた空床の見える化、スピード対応によって、患者の円滑な受け入れや効率的な病床運用が図られるようになり、病床稼働率の上昇につながっている。


静和記念 11日に移転新築オープン 平和病院を統合し195床体制に

 西区の静和記念病院(川上雅人理事長、神山俊哉院長・95床)は、同区八軒5条東5丁目で、同一法人の平和病院(山本宏司院長・140床)を統合する形で新「静和記念病院」を11日にオープンする。195床体制となる新病院では、がん医療に力を入れる一方、急性期病棟、地域包括ケア病棟、障がい者病棟に、医療療養病棟が加わり、幅広い診療科をそろえるなど、診療機能の拡充を図る。


医業収益1.8%増見込む 日赤10病院22年度予算

 日赤が道内で運営する10赤十字病院の2022年度医療施設特別会計予算(収益的収入ベース)がまとまった。高度な医療提供、介護・在宅医療、地域包括医療などのサービス充実、安心できる受診環境、良質な医療提供を重点に、全施設が新型コロナウイルス感染症病床確保における重点・協力医療機関の指定を受けており、引き続き感染拡大防止に取り組んでいくとした上で、病院収益は前年度当初予算比2.6%増の646億3800万円、医業収益は1.8%増の580億900万円を見込んだ。


●かかりつけ医制度化を コロナ支援運用公表も─財政審分科会で提示

●がん検診21年受診者537万6513人 19年より10.3%低く 対がん協会調査

●正規雇用の離職率10.6% 副院長登用14%に上昇 日看協看護実態調査

●札幌北楡 新病院整備 白石区役所跡地に27年4月移転へ

●かかりつけ医普及期待 日医医療政策会議が報告書 長瀬氏が終章執筆

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