北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)4月18日付

実労働時間は削減傾向 地域医療に対する勤務医調査 「交代あれば従事」6割

 道は、都市部や地域に勤務している医師を対象に実施した2021年度の「地域勤務に対するアンケート調査結果」をまとめた。札幌・旭川以外の地域で勤務する場合に必要な条件は「交代できる医師がいる」が6割、「給与や手当が良い」が45%に増えた。24年度から医師の時間外労働規制が開始されるが、平均的な週実労働時間は削減が進んでいる。


公立病院の経営強化へ 新プランガイドライン通知

 総務省は、「持続可能な地域医療提供体制を確保するための公立病院経営強化ガイドライン」を通知した。経営強化プランでは、役割・機能の最適化と連携の強化、医師・看護師等の確保と働き方改革、経営形態の見直し、新興感染症の感染拡大時等に備えた平時からの取組、施設・設備の最適化、経営の効率化等─を記載することや、2022年度または21年度中の策定(期間27年度まで)を求めている。


道内研修医21年度アンケート 「後期は大学」増加が一服 地域勤務意思72%

 道は、2021年度の「初期臨床研修医に対するアンケート調査結果」をまとめた。初期研修終了後の後期研修先として大学病院を希望する研修医の割合は、新専門医制度の開始以降増え続けていたが、2年前の前回調査から3ポイント減の60%になり、増加傾向が落ち着いた。後期研修先の地域は、道内を中心に考えている割合が77%に増えた一方、札幌・旭川以外の地域に勤務する意思があると答えた割合は72%で、やや減少している。


厚別耳鼻咽喉科 難聴児支援に注力 デイサービスも開設

 厚別区の厚別耳鼻咽喉科病院(木村徹男理事長・44床)は、小児難聴外来や、道内でも数少ない難聴児に特化したデイサービス施設を開設し、先天性難聴の早期発見・介入に注力。言語聴覚士が中心となり、患児やその家族同士の交流もサポートしている。


WAM調査 医療法人20年度決算 赤字法人割合が拡大 有床診は約半数に

 福祉医療機構がまとめた貸付先医療法人(2626法人)の2020年度決算に基づく経営状況によると、事業費用の増加で事業収益対事業利益率が1.4ポイント減の0.7%に低下した一方、経常収益対経常利益率は新型コロナウイルス感染症に係る補助金収益で0.3ポイント上昇の2.8%となった。経常赤字法人の割合は25.9%へと3.4ポイント拡大し、経営状況の厳しい法人が増えている。病院主体法人の赤字法人割合が拡大したほか、医療法人立の有床診療所は赤字が約半数。


●厚労省 医師労働時間短縮計画 作成ガイドラインを周知

●救急救命センター 手稲渓仁会がS評価 21年結果 他の道内12施設はA

●21年度理事長賞に吉村氏 ノーステック財団贈呈式

●砂川市立 セル看護で病棟間格差解消へ 動線効率化・患者均等割り

●医療データ公的機関設置 SDM導入促進の制度化─患者主体医療実現研究会報告

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。