北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)4月4日付

医療施設従事10万対医師数 本道、全国と格差拡大 厚労省20年統計 14圏域で増

 厚生労働省は、医師確保計画等の基礎資料となる医師・歯科医師・薬剤師統計(三師統計)の2020年概況を公表した。20年末の人口10万対医療施設従事医師数は全国256.6人(前回18年調査比9.9人増)に対し、本道は都道府県別27位の251.3人(同8.2人増)と6期連続で全国平均を下回り、全国との格差は5.3人に拡大した。


精神保健福祉法上入院制度等で論点 支援入院期間の法定化・明確化を

 厚生労働省は「地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」第7回会合を開催。精神保健福祉法上の入院制度等の論点と検討の方向性について、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの位置付け」「患者の意思決定及び意思の表明についての支援」「医療保護入院制度の廃止・縮小に向けた具体的かつ実効的な方策」「患者の意思に基づいた退院後支援」「隔離・身体的拘束の最小化に係る取組」「虐待の防止に係る取組」を整理して示した。


国立大の中期目標期間 第4期がスタート

 国立大学法人の第4期中期目標期間が2022年度から始まる。第3期とは異なり、国による毎年度の評価を廃止する一方、法人自らによる評価指標記載を義務付け、各法人はそれぞれ主体的に特色化・効率化を進める。文部科学省が公表した各法人の中期計画案では、北大が医療技術開発推進や専門医療人育成を通じた大学病院の機能向上、旭医大は地域の医療ニーズに応える医療人の育成や研究環境の整備などを盛り込んだ。


晴生会 南区で2病院統合 高齢化に対応し、機能集約拡充

 医療法人晴生会(新谷正義理事長)は、南区の晴生会さっぽろ南病院(大瀧敏裕院長・144床)に、北区の晴生会さっぽろ病院(山村正臣院長・93床)を統合し、新たに「晴生会さっぽろ病院」(大瀧敏裕院長・237床)として1日に開院した。診療機能の集約・拡充を図ることで、高齢化が進む南区の地域ニーズに対応していく。


北海道循環器 オーラルフレイルと身体機能を検証 運動耐容能が有意に低下

 中央区の北海道循環器病院(大堀克己理事長、堀田大介院長・95床)は、維持期外来心臓リハビリテーション患者におけるオーラルフレイルと身体機能の関係を検証。オーラルフレイルが認められた患者は、そうでない患者と比べて有意に身体機能が低いことが分かった。


DPC病院 本道3増の95施設に 機能評価係数II 帯広厚生が全道トップ

 厚生労働省は、DPC対象病院に4月1日から適用する基礎係数、機能評価係数I・II、激変緩和係数を告示した。本道では小樽掖済会病院、吉田病院(旭川市)、帯広中央病院の3施設が新たに参加し、対象病院数は95病院。北海道医療センターと帯広厚生病院が標準病院群から特定病院群に復帰し、特定群が2増の7病院、標準群は1施設増の85施設となった。


●「今後も財源確保責務」 中川会長 2年間振り返り決意─日医代議員会

●マイナンバーの徹底活用を 給付と負担へ諮問会議提起

●歯科医師国試の合格率 道内2校とも平均以上

●市立美唄 24年春移転新築へ 診療機能を充実強化

●北見市・入退院連携調査 連絡方法「訪問」が7割

●看護処遇改善 分科会で技術的検討 中医協了承 難しさ指摘も

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