北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2022年(令和4年)3月7日付

地域医療構想22年度取り組み方針案 情報提供、圏域共有を促進

 道は、地域医療構想についての2022年度取り組み方針案を、総医協地域医療専門委員会(委員長・佐古和廣道医副会長)に示した。外来機能報告制度が22年度からスタートするのに伴い、地域医療構想調整会議(調整会議)等で「紹介患者重点医療機関」などの検討も新たに求められることから、医療データ分析センターの資料提供の圏域も拡大するなどして強化、各圏域における情報共有、調整会議の議論を促進させていく。


働き方改革セミナー 手稲渓仁会、北見赤十字が実践報告

 道、道労働局、道医、道医療勤務環境改善支援センターが主催・共催する「医療機関における働き方改革実践事例報告セミナー」がオンラインで開かれた。手稲渓仁会病院の小野寺英雄経営管理部部長が「当院の医師の働き方改革における課題と取り組み状況」、北見赤十字病院健康管理センターの松沼三千代保健師長が「ストレスチェックを活かした職場環境改善への取組─職員満足度調査を併用して見えてきたこと」をそれぞれ講演。厚生労働省の藤川葵医師等医療従事者の働き方改革推進室室長補佐が医師労働時間短縮計画の作成と評価センター評価受審に向けて情報提供を行った。


旭医大腫瘍病理 血小板で抗がん剤運搬 肝がん新治療を考案

 旭医大腫瘍病理分野の田中宏樹助教らの研究グループは、血小板が肝がん組織内で活性化する性質を利用し、自己血小板に抗がん剤を内包させてがん細胞の周囲まで運ばせ、薬剤を効率的に作用させる治療法を考案し、動物モデルで効果を実証した。極少量の薬剤でもがん組織だけに到達して治療効果が高く、副作用や拒絶反応等もないため、優秀なドラッグデリバリーシステムになりうる。今後、他のがんでも有効性を確認し、企業等と連携してこの治療を安全に行うための医療機器開発を目指している。


花川 情報収集を習慣化 申し送り時間を大幅短縮

 石狩市の花川病院(竹川節男理事長、菅沼宏之院長・180床)は、病棟看護師の勤務交代時の患者申し送り時間を検証。定めていた基準を大幅に超えている要因を突き止め、キーワードで端的に伝える、自ら情報を収集するなどの対策を講じた結果、5分を切るまでに時間短縮を実現した。


時間外規制 大学が産科派遣制限も 日医、宿日直独自基準を要望

 日医は、産科医療機関における宿日直許可に関する調査で、大学病院と周産期母子医療センターの結果を公表。宿日直を行う医師を他施設へ派遣している大学病院が9割を超え、派遣先で宿日直連続勤務がある割合は本道で100%になるなど全国で6割に上り、時間外労働時間の上限規制が始まればほとんどの大学病院でやむを得ず派遣制限の可能性があることが明らかになった。日医は、医師独自の宿日直許可基準を設定するよう改めて求めている。


●オンライン服薬指導実施要件改正 患者の求めに、薬剤師の判断と責任で

●22年度専攻医採用 全国9519人に

●企業からの受入額3%増─大学等の研究資金 20年度状況調査 

●北海道済生会 医ケア児通所事業を開始 発達支援事業所きっずてらす 新事業所も開設

●MR20年度状況 6.2%減 5万3586人に 認定センター調査

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