北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年)12月10日付

消費税負担増補てん率 病院110.1% 上乗せ点数見直さず

 中医協診療報酬調査専門組織「医療機関等における消費税負担に関する分科会」が開かれ、2019年10月の消費税率引き上げと20年度診療報酬改定に伴う補填状況把握結果が示され、22年度改定では上乗せ点数の見直しを行わないことを厚生労働省が提案し、了承された。今後も引き続き補填状況の把握と検証を行う方針で概ね一致した。


急性期一般入院料1 機能充実医療機関の評価アップを 中医協

 中医協総会が開かれ、2022年度診療報酬改定に向けて、入院(その6)として、急性期入院医療、高度急性期入院医療の重症患者対応の評価などについて議論した。急性期一般入院料1を届け出ていて特に充実した機能を担っている医療機関を評価することや、遠隔ICUシステム「Tele‐ICU」は実績やエビデンスが不足していることから、診療報酬対応は時期尚早との意見で、診療側、支払側が一致した。


北大 唾液PCR検査確立 旭医大 地域医療の一貫指導

 文部科学省は、国立大学法人の2020年度業務実績に関する評価結果を公表した。注目すべき点として、北大は付属病院における唾液PCR検査や患者受け入れなどの新型コロナウイルス感染症対応など、旭医大は地域共生医育統合センターによる一貫性を持った地域医療指導体制の構築等が評価を受けた。


円山整形外科 半月板縫合術後リハビリ普及へ

 中央区の円山整形外科病院(山村恵理事長、竹林庸雄院長・110床)は、半月板縫合術後のリハビリを解説したパンフレットを作成し、院内で患者に配布するとともに、誰でも見られるように、ホームページに掲載。半月板切除術に比べてメリットが大きい縫合術の普及、周知に向け、「これからを担う若い医師も参考にしてもらうことで、縫合術を選択する割合を全国的に増やしていきたい」と力を込める。


札幌南一条 PADのフットチェックを検証 病態変化の早期把握有用

 中央区の札幌南一条病院(西田憲策理事長、土田哲人院長・147床)は、血液透析患者の下肢の閉塞性末梢動脈疾患(PAD)の評価で、一般線形混合モデルを用いて、ABI値と動脈の触知、冷感の有無などといった観察項目との関連性を解析。ベッドサイドで実施できる触診や視診によるフットチェックの定期的な実施が重要だと分かった。


●根本理念回帰で信頼回復へ 旭医大 西川学長予定者が会見
●財政審・建議 医療費の適正化へ 診療報酬マイナス改定を主張
●メッシュ法を解説 ヘルニアを学ぶ会で宮崎氏が講演
●くにもと 移転機に業務マニュアル整備
●大学院生が有償ボランティア団体を設立 高齢者生活支援

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。