北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年)11月26日付

循環器病対策推進計画案道が作成 死亡率減少、健康寿命延伸目指す

 道は、循環器病の予防や正しい知識の普及啓発、保健・医療・福祉サービスの提供体制の充実など、循環器病対策を総合的かつ計画的に推進するため、「北海道循環器病対策推進計画」案をまとめた。期間は2021?23年度の3年間で、「健康寿命の延伸」「循環器病(脳血管疾患、心疾患)の年齢調整死亡率の減少」を目指し、個別施策の方向性や主な取り組みなどを盛り込んだ。道総医協や道議会等の議論を経て、年内にも計画を策定する。


HPVワクチン定期接種「勧奨差し控え終了」が妥当 厚労省審議会

 厚生労働省は、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会と薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会の合同会議を開催。HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関の実態調査結果なども踏まえ、HPVワクチン定期接種について「積極的な勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当」との方向性で意見がまとまった。


腎代替療法 多職種で推進を 専門指導士の活躍期待 道透析療法学会

 第98回北海道透析療法学会学術集会(会長・前野七門仁楡会札幌病院副院長)が11月上旬にウェブ開催で行われ、東京女子医大血液浄化療法科の土谷健教授が「透析医療のSDGsを求めて」と題して特別講演を行った。透析患者の高齢化が保存期の慢性腎臓病(CKD)を長期化し、栄養管理の重要性が増していると指摘するとともに、多職種連携による腎代替療法の推進が求められており、腎代替療法専門指導士が重要な役割を果たすと力説した。


柏葉脳神経外科ウェルウォーク導入 急性期から生活期幅広く活用

 豊平区の柏葉脳神経外科病院(寺坂俊介理事長・144床)は、リハビリテーション支援ロボット「ウェルウォーク」を導入した。機種は最新のWW─2000で、道内では2施設目。脳神経外科をメインとし、急性期から生活期まで一貫したリハビリを提供する施設での導入は全国的にも珍しく、新たなシステムづくりなどで期待されている。


●コロナ克服・新時代開拓へ経済対策 政府・閣議決定
●早期がん未発見4万5000人に上る 20年診断数が9.2%減少
●21年度助成に道内20件 武田財団
●リハビリ体制拡充へ 北樹会 増築棟を整備

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。