北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 9月3日付

ドクターバンク事業20年度 短期派遣852回・3056日 紹介成立99%

 道地域医療振興財団は2020年度ドクターバンク推進事業の実施概要をまとめた。登録医の短期診療支援による派遣回数は852回、延べ日数は3056日で、いずれも2割強減少したものの、紹介依頼に対する成立割合はともに99.2%と高い状況を維持した。


医業収入20年4月〜21年4月 無床診910万円、有床診360万円減

 日医が実施した「新型コロナウイルス感染症の経営への影響調査」によると、2020年4月〜21年4月における診療所の1施設当たりの医業収入等は、無床診療所が対前年同期比908.5万円減、有床診療所は360.2万円減となった。長い間、マイナス基調が続いていたが、発熱外来の補助金、診療報酬上のコロナ特例実施に加え、受診控えの改善傾向もみられてきたため、21年3月、4月はプラスに転じたものの、1年以上続いた減収減益は重く、日医は診療報酬上の特例の継続を強く求めている。


気管支喘息に肺実質障害も─北大内科I CT画像解析

 北大病院内科I(診療科長・今野哲呼吸器内科学教室教授)の清水薫子特任助教らは、北海道難治性喘息コホート研究の患者データと専門的なCT画像解析技術を用い、呼吸機能が低下した気管支喘息患者は気道の病態だけでなく、喫煙の有無にかかわりなく肺実質(肺胞領域)も障害されている可能性があると発表した。京大病院呼吸器内科との共同研究で、アレルギー領域のトップジャーナルである米国アレルギー学会雑誌「Journal of Allergy and Clinical Immunology」に掲載された。


ホームケアクリニック札幌 清田区で移転オープン

 白石区のホームケアクリニック札幌(藤原葉子院長・無床)は、清田区にある緑地帯「シュヴァービングの森」に移転、オープンした。同じグループの札幌南徳洲会病院の敷地内に2階建ての施設を新築。緩和ケア訪問看護ステーション札幌を併設するとともに、新たに地域緩和ケアセンターを開設し、地域の人々がつながりあう場を目指す。


特医材照合へデータベース構築 函館五稜郭 請求漏れ対策で成果

 函館市の函館五稜郭病院(高田竹人理事長、中田智明院長・480床)は、特定保健医療材料(特医材)の保険請求について、継続的にチェックできるデータベースを構築。ヒューマンエラーを中心に毎月起こり得る請求漏れ対策に活用している。


医科入院1日当たり点数 コロナ影響で手術14%減

 厚生労働省がまとめた2020年社会医療診療行為別統計の概況によると、20年度診療報酬改定を経た同年6月審査分の医科入院1日当たり点数は「入院料等」が最も高く、前年比6.4%増の1329点となった一方、「診断群分類による包括評価(DPC)等」は6.5%減の1018点だった。「手術」は14.0%減、「麻酔」が15.1%減、「初・再診」が11.2%減となっており、新型コロナウイルス感染症流行に伴う手術延期などが影響したとみられる。


●医師の働き方改革検討委員会 連続勤務時間制限規制運用を提示
●コロナ中等症 救急管理加算引き上げ 4倍・6倍の算定認める
●研究開発助成に54件 ノーステック財団採択
●北斗 脳外・緊急画像連携を拡大 循環器疾患にも対応
●NPO「飛んでけ!車椅子」の会 車いす貸し出し・整備サービス開始
●コロナ禍の介護労働影響 「心理的な負担が大きい」6割

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