北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 6月25日付

コロナ対応で必要度低下 必要度II・基準3で顕著─入院分科会

 中医協診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」は2021年度第2回会議を開き、20年度実態調査結果(速報その2)が報告された。20年度改定で許可病床数400床以上の病院に義務化された「重症度、医療・看護必要度II」の該当患者割合は改定後に上昇したが、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れた病院では割合が低くなる傾向があり、さらに詳細な分析を行う方針で一致した。


20年度医業利益率 コロナ支援金で2.1P改善─3病院団体調査

 日病、全日病、医法協は、2020年度における新型コロナウイルス感染症の感染拡大による病院経営状況調査の結果を発表した。調査病院全体みると、医業収益は前年度比4.3%減、医業費用3.0%減で、医業利益率はマイナス6.1%と、19年度と比べ4.3%減少したものの、コロナ対応の各種支援金(慰労金を除く)によって、2.1ポイント改善していた。しかし大幅なマイナス病院もあり、病院ごとにばらつきが生じていた。医療機関は懸命に地域医療を守るために闘っており、「今後も継続的な医療機関支援が不可欠」と訴えている。


札幌南徳洲会 緩和ケア40床2ユニット体制に

 清田区の札幌南徳洲会病院(四十坊克也院長・88床)は、同区平岡5条1丁目で進めていた移転新築工事を終え、7月5日オープンする。緩和ケア病床を増床して2ユニット体制とし、ナースステーションをフルオープンタイプにするなど、さまざまな新機軸を導入。理念に掲げる「ホスピスのこころを大切にする病院」づくりへ、新たな挑戦を始める。


薬剤師養成・向上検討会 議論の取りまとめ案提示

 厚生労働省は「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」を開き、議論の取りまとめ案を提示した。今後の人口減少による影響や供給過剰の需要推計を踏まえ、入学定員数の抑制も含めた適正規模のあり方や仕組み、薬剤師の偏在解消方策や需要の地域差を踏まえた業務実態の把握方法の検討、臨床現場実態が学習できるようなカリキュラム、対物中心から対人中心へ業務シフト、卒前(実務実習)・卒後の一貫した研修や専門性を高めていく対応なども求めている。


●骨太の方針21 閣議決定 診療報酬見直しへ包括払い検討明記
●秋山財団賞に松田氏 研究助成は38件を採択
●三樹会 23年春オープンへ 移転・新築工事に着手
●持続可能な医療確立を コロナ踏まえ知事会提言

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