北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 5月28日付

道内20年度病院現況 1年間で821床減少に 療養が8割強占める

 道の病院現況調査(4月1日現在)に基づく本紙集計によると、550病院の総病床数は9万2221床となり、2020年度の1年間に821床減少した。種別は、一般が98床、療養が703床、精神が6床、結核が14床それぞれダウン。感染症病床は変動がなかった。


病院50.1%、医療法人の56.3%減収─WAM経営動向調査

 福祉医療機構(WAM)は病院経営動向の2021年3月特別調査結果を発表した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、20年度における決算状況は、病院の50.1%、医療法人の56.3%の減収となる見込みだ。


北大遺制研 高岡G 新型コロナの自然免疫解明

 北大遺伝子病制御研究所分子生体防御分野の高岡晃教教授を中心とする研究グループは、新型コロナウイルスの自然免疫認識や、ウイルス複製を直接的に阻害する仕組みを解明した。慢性閉塞性肺疾患患者の感染予防をはじめ、重症化の予測や治療等への応用が期待できるという。免疫学雑誌「Nature Immunology」に掲載された。


北海道大野記念 WATCHMAN導入 心原性脳卒中を予防へ

 西区の北海道大野記念病院(齋藤孝次理事長、入江伸介院長・276床)は、心原性血栓塞栓症による脳卒中の予防へ、左心耳閉鎖システム(WATCHMAN)を導入した。心房細動があり脳卒中予防の必要があるが、出血リスクがあるため長期的に抗凝固薬が使用困難な患者等の治療に活用していく。


北海道循環器 KPTサイクル試行 リフレクション能力向上へ

 中央区の北海道循環器病院(大堀克己理事長、堀田大介院長・95床)は、看護師のリフレクション能力向上へ、振り返りのフレームワークKPTを試行。カンファレンスが多く、継続できればケアの質向上につながる一方、勤務シフト上、同じメンバーが集まるのは難しいなどの課題が明らかとなった。


電子カルテ84%が導入 19年度 機能評価データブック

 日本医療機能評価機構は、2019年度に訪問審査を受審した469病院(うち新規42病院)の情報について「病院機能評価データブック」をまとめた。電子カルテの導入割合は84%、主機能種別では一般病院3が100%、次いで一般病院2が97%、以下はリハビリテーション病院84%、一般病院1が80%、精神科病院47%、慢性期病院45%、緩和ケア病院33%だった。


●医師の働き方改革など 改正医療法が可決、成立
●中川日医会長 薬剤師が接種「あり得る」 医師ら確保できない場合
●肺がん治療8600人が逃した恐れ 20年学会調査 薬物療法の減少顕著
●地域と支援者サポート 多職種プロジェクト始動
●札幌南一条 スキンテアの実態検証 ドレッシング材に予防効果
●第8期介護保険料 2.5%増、初の6000円台へ 道内は低額保険者目立つ

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