北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 5月14日付

道内専門研修施設 専攻医月給が低下 0.5%減の65万2900円

 道地域医師連携支援センター(道保健福祉部地域医療推進局地域医療課)の資料に基づく本紙集計で、道内専門研修施設44施設(前年度比4施設増)の2022年度専攻医募集における平均月額概算給与は、前年度から3500円(0.5%)減の65万2900円になり、本紙が集計を始めた19年度以降、初めて低下した。3医育大が23万9千円(300円減)、大学以外は68万3200円(8千円減)。


医師の勤務時間変わらない6〜7割─診療報酬改定検証調査

 厚生労働省が、2020年度診療報酬改定を踏まえて行った「医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進に係る評価等に関する実施状況調査」で、実施している医師の負担軽減策では、「医師事務作業補助者の外来配置」「当直翌日の業務内容軽減」「初診時選定療養費の導入」「医師の増員」「病床説明の診療時間内に限定」などで高く、医師の勤務時間が短くなったという医師は1割に過ぎず、6〜7割は状況が変わらないと回答していた。


新型コロナウイルス迅速合成 北大微生物学 福原教授ら

 北大病原微生物学教室の福原崇介教授は、大阪大感染症総合教育研究拠点や同大微生物病研究所との共同研究で、新型コロナウイルスを約2週間の短期間で人工合成する技術を開発したと発表した。これまでは複雑な遺伝子操作技術と数カ月の作製期間を要したが、PCR法を活用した感染性ウイルス作出技術「CPER法」を用い、迅速・簡便に合成できる。遺伝子改変も容易で、発光遺伝子搭載ウイルスの創薬スクリーニングや生ワクチン開発、増殖に必須の宿主因子探索など、治療・予防法開発の加速が期待されるとしている。


札幌白石記念 心房細動レーザーバルーンアブレーション治療開始

 清田区の札幌清田整形外科病院(片平弦一郎理事長・109床)は、病院建て替えに向けた1期工事を終え、5月6日から新棟での診療を開始する。同月下旬からは、既存棟の取り壊しとさらなる新棟建設の2期工事に着手。2022年5月上旬にグランドオープンする予定だ。


がん10年相対生存率59.4% 国立がん研究センター集計

 国立がん研究センターは、がん診療連携拠点病院などの院内がん登録の集計で、2008年にがんと診断された患者の10年相対生存率が59.4%だったと発表した。240施設・23万7892症例に上る大規模データを使って10年生存率を算出したのは初めて。
 種類別で生存率が低かったのは、膵臓がん6.5%、小細胞肺がん9.1%、肝内胆管がん10.9%、肝細胞がん21.8%の順。


●感染で継続入所者への往診 緊急往診加算は算定可
●不妊外来 女性48%、男性36%で実施 常勤医師は平均3.34人
●医業収益2200億円減 大学病院1月、収支落ち込む─AJMC調査
●旭川くにもと移転オープン 便秘・排便障害診療を充実
●医療法人19年度経営 事業利益率が低下─WAM調査 材料費率など上昇

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