北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 3月5日付

経常赤字膨らみ79億円―19年度道内市町村病院

 道がまとめた2019年度市町村病院事業の業務概況によると、事業数は前年度から1事業1病院減の80事業87病院(うち7事業7病院は民間譲渡や診療所化による想定企業会計)、経常収支の合計は79億500万円の赤字となり、赤字額は18%膨らんだ。経常収支比率は0.4ポイント低下の96.9%、医業収支比率は0.6ポイント低下の83.5%だった。


20年度第3四半期3団体経営調査 4〜12月医業利益マイナス4.6%

 日病、全日病、医法協の3病院団体がまとめた「2020年度第3四半期の新型コロナウイルス感染症の感染拡大による病院経営状況の調査」結果によると、医療利益率は、10月0.8%減、11月3.2%減、12月1.6%減とマイナス基調が続いており、4〜12月までの9カ月間では4.6%減、コロナ患者受入あり5.1%減、コロナ患者受入なし2.1%減だった。


道内初期研修19年度修了者 82%が本道に残る

 道は、2020年3月に初期臨床研修を修了した医師の進路と、20年4月1日現在の専攻医等採用数の状況をまとめた。19年度に初期研修を修了した医師数は、3医育大が99人(前年度比13人減)、臨床研修病院は227人(15人増)の計326人。20年度も道内に残ったのは、82%にあたる267人(10人減)に減った。道外勤務者は59人(20人増)に増え、研修修了者数に占める割合は6ポイント上昇の18%。前年度は臨床研修病院で進路不明が8人いた。


斗南 高度肥満症に外科手術

 中央区の斗南病院(奥芝俊一院長・283床)は、内科、外科を中心とした多職種チームで肥満治療を実施。高度肥満症に対しては、道内でも数少ない肥満外科手術により、体重減少だけでなく、体質改善にもつなげている。
 同病院は、長年、内科で肥満症治療に取り組んでおり、2019年には肥満外来を開設。木曜日の午後に、代謝内分泌内科医と薬剤師、管理栄養士、理学療法士、精神科医、臨床心理士らが食事療法、運動療法、行動療法、薬物療法などの包括的治療を行い、それでも十分な効果が得られなければ、外科治療で対応している。


医療事故5年間で1847件報告―医療安全調査機構

 日本医療安全調査機構は、医療事故調査・支援センターにおける医療事故調査制度が開始された2015年10月から20年9月末までの状況をまとめた。5年間の報告合計は1847件で、相談件数は9467件、院内調査結果報告は1539件に上っている。医療事故の報告件数は、1年目388件、2年目363件、3年目378件、4年目371件、5年目347件で、年間おおむね370件前後。病床規模別では、600床以上で6〜8割の報告実績があり、1割強の事例は複数医療機関が関与していた。


●薬剤師卒後教育の法整備を―厚労省検討会
●11月から再び減収拡大 薬局経営のコロナ影響―日薬調査
●防災に医・工技術活用 道科学大の指定避難所 感染対策で演習
●H・Nメディックさっぽろ東 維持透析患者サルコペニア診断にSARC-F
●コロナ拡大で事業者36%が減収―介護労働安定センター調査

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