北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 1月22日付

タスク・シフト/シェア推進 医行為拡大 4職種の法改正へ

 厚生労働省は「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」の議論整理を示した。医師の時間外労働の上限規制が適用される2024年度に向けて、医行為の一部拡大ができるように、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、救急救命士の4職種の法改正や研修、カリキュラムの改正等を行って、全ての医療機関、医療専門職がタスク・シフト/シェアを推進していくことを盛り込んだ。


精神障害地域包括ケアシステム構築 重層的連携の支援体制を

 厚生労働省は、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に係る検討会」第6回会合を開き、これまでの議論を整理した。精神障害にも対応した地域包括ケアシステムを進めていくためには、市町村などの自治体を基盤に、精神保健福祉センターや保健所との協働によりニーズや地域課題を把握した上で、障害保健福祉圏域等の単位で重層的な連携の支援体制を構築することが重要としている。


文科省、19年度実績を評価

 文部科学省は、国立大学法人の2019年度業務実績に関する評価結果を公表。注目すべき点として、北大は医療機器開発推進センター設置や医療観察法指定入院病棟の整備着手、旭医大は医育統合センター(現・地域共生医育統合センター)設置や初期臨床研修の充実が取り上げられた。


国保町立和寒 4月から無床診に―近隣と連携強化

 上川管内和寒町は、国保町立和寒病院(山下晃史院長・30床)を4月から無床診療所に移行することを決めた。町議会で条例案が可決され、新名称は「国保和寒町立診療所」。現在の常勤医師2人体制を維持し、内科・小児科・外科・リハビリテーション科・麻酔科の5標榜科も継続する。


石狩病院 糖尿病指導を3段階に

 石狩市の石狩病院(森川満理事長・110床)は、外来の糖尿病指導を段階的に行うことで、病気の理解につなげ、治療効果を高めるとともに、説明資料をマニュアル化し、看護師による指導内容の均一化を図っている。


医科診療 伸び1.6%―国民医療費18年度概況 入院は2.1%増に

 厚生労働省は、医科・歯科診療費や薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等を合わせた国民医療費(評価療養、選定療養、生殖補助医療等は除く)の2018年度概況をまとめた。医科診療は前年度から1.6%増の31兆3251億円、うち入院2.1%増(病院2.2%増、診療所1.5%減)の16兆5535億円、入院外1.0%増(2.1%増、0.3%増)の14兆7716億円だった。


●地ケアへの新型コロナ受入 地域一般入基を算定可
●データヘルス改革の進捗で議論 社保審医療保険部会
●大学病院調査 9月は20年度初の黒字
●札樽病院 脳麻痺の機能回復で成果
●日看協 コロナ対応実態調査 施設の15%で離職発生
●厚労省 「病床機能の再編支援」を創設

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