北大病院(秋田弘俊院長・944床)と同大医学研究院(吉岡充弘研究院長)は、献体を用いた臨床医学の教育研究を行う「臨床解剖実習室」(CAST-Lab.)を医歯学総合研究棟1階に開設した。通常の手術室と同等の設備を有し、医師や歯科医師が手術手技研修(CST)を行えるほか、国内唯一の献体を利用した医療機器開発や、献体利用を推進する専門人材養成の拠点として、本格稼働を始めている。
2012年に日本外科学会と日本解剖学会が「臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン」を策定以降、国内で献体を用いたCSTが普及しつつある一方、臨床医学の教育研究や医療機器開発等への献体利用はこれまで進んでいなかった。
同大は、16年から「献体を使用した外科解剖・手術手技研修事業」(CAST事業、実施運営委員長・平野聡消化器外科学教室?教授)を開始。
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