北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2020年(令和2年) 6月12日付

全道で中川氏を支援、医会長選で長瀬道医会長

 中川俊男日医副会長が27日の日医定例代議員会で投開票される会長選に立候補したことを受け、選対本部長を務める長瀬清道医会長は本紙のインタビューに答え、「出馬は、道医としては既定路線であり、オール北海道で全面的にバックアップしていく」と表明した。14日に東京で出陣式を行う。

 長瀬会長は「中川副会長は、先々を読む力と行動力があり、日医の会長にふさわしい。現路線は継承しつつ、自身のオリジナリティーを加えて発展させていくはずだ」と、次期リーダーに期待を寄せた。

 中川副会長が公表したキャビネット構想では、副会長候補(定数3)に現職の今村聡(東京)、松原謙二(大阪)の両氏のほか、全日病の猪口雄二会長(東京)、常任理事(定数10)は現職6人、新人4人を推薦している。


新道立病院改革推進プラン、検討会で議論スタート

 道立病院における2021年度からの次期事業改革推進プラン策定に向けて、新たに発足した検討部会(部会長=佐古和廣道医副会長)による議論がスタートした。緑ヶ丘、向陽ヶ丘は精神科救急医療の圏域拠点として、地域連携・役割分担を図りつつ、精神科デイケアや訪問看護の在宅患者支援強化、経営改革を推進。北見は引き続き日赤を指定管理者として効率的運営を図っていくことなどを確認した。

 素案を今秋まとめ、12月の意見公募を経て2月に案作成、3月に決定するスケジュールとなっている。


光免疫療法、近赤外線以外で作用も─北大理学グループ

 北大理学研究院及び創成研究機構の小林正人講師、武次徹也教授らは、同大薬学研究院の高倉栄男講師、小川美香子教授らと共同で、近赤外線を用いた新規がん治療法の光免疫療法で利用される薬剤「IR700」の光化学的反応過程を解明したと発表した。研究成果は、欧州の化学専門誌「ChemPlusChem」オンライン版に掲載されている。

 光免疫療法は、がん細胞以外にはほとんど毒性を示さず、副作用が小さいという新しいがん治療法。がん免疫を合理的に活性化させる効果や、転移がんへの有効性も報告されている。


記念塔 10月に移転着工、新病院で回復期強化へ

 札幌市厚別区の記念塔病院(三井慎也理事長、渡二郎院長・170床)は、新さっぽろ駅大規模複合開発プロジェクトの新街区への移転に向け、新病院の建設工事を10月から開始する。病棟構成を見直し回復期の機能を強化するほか、他施設との連携を強化して、地域包括ケアシステムの構築を図る。

 同病院は、1982年の開設で老朽化が進み、耐震基準等の課題もあったことから、移転新築に踏み切った。

 移転先は、新さっぽろ駅周辺地区I街区。新病院の規模は、RC造6階建て延べ約1万平方メートルで、同街区に移転する新さっぽろ脳神経外科病院、新札幌整形外科病院、メディカルモール、商業施設等と屋内空中歩廊(アクティブリンク)でつながる。


         

介護医療院への転換意向調査、介護療養 半数が23年度末までに

 「介護医療院等への転換意向等に関する調査」報告(三菱UFJリサーチ&コンサルティング実施)によると、介護療養型医療施設の5割が2023年度末までに転換を計画し、未定は3割だった。

 年度別の概要は、20年度末が?型33.6%、?型4.5%、同様に21年度末が36.1%、4.4%、22年度末が38.6%、5.3%、23年度末43.4%、5.8%で、未定は28.9%。

 一方、老健は20年度末で?型1.0%、?型23.7%、未定は20.4%。


●18年度病院経営管理指標 医療法人立の医業利益率、療養型除き上昇

●診断や鑑別 適切に実施─日精協 認知症疾患センター調査 

●業務負担やストレス増大 呼吸器学会アンケート 

●手稲渓仁会 地域療養支援を拡充

●4月利益率マイナス8.6%─病院3団体調査

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。