道は、人口減少や高齢者の増加が急速に進む南桧山圏域の医療提供体制確保へ、「地域医療連携推進法人」の設立を決めた。道立江差病院(伊藤靖院長・198床)を札医大病院の地域医療研究教育センター(仮称)と位置付けて入院機能を集約、地域包括ケア拠点として圏域の公立病院・診療所等と連携体制構築を図る。同法人設立は本道初で、9月の法人認可を経て、2020年度中の運用開始を目指す。
26日に開かれた南桧山保健医療福祉圏域連携推進会議地域医療構想専門部会で説明した。江差、上ノ国、厚沢部、乙部、奥尻の5町で構成する南桧山圏は、15年に2万3,800人だった人口が25年に23%減の1万8,300人余りに減少すると推計されている。入院受給率は46.3%と低く、患者流出率は53.7%で、主に南渡島圏に流出。
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