苫小牧市の苫小牧東病院(橋本洋一理事長・260床)は、脳卒中患者などを対象に、MR技術を活用したリハビリ・システムを導入。高次脳機能障害の改善等に役立てている。
同システムは、大阪市のベンチャー企業が開発した。VR(Virtual Reality)は完全な仮想空間だが、MR(Mixed Reality)は、現実空間に仮想空間を組み合わせた状態を指す。患者が装着したホロレンズの視界には、現在いる部屋に数字や動物、図形などを投影させた映像が映し出され、視界は360度まで設定できる。
数字を使ったリハビリでは、1から30までの数字が室内のあちこちに置かれ、患者はそれを順に探しながら、ホロレンズの視点と一致した瞬間に、手に持った専用スイッチを押して消していく。
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