北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2019年(令和元年) 9月6日付

19年度道内研修医採用、16人減の306人

 道厚生局のまとめによると、本道の2019年度研修医採用数(4月1日現在)は5年連続で300人を超え、前年度から16人減の306人となったが、18年度マッチングにおけるマッチ者数を28人下回った。臨床研修病院52施設(前年度53施設)計は5年続けて200人を超え、前年度比5人減の222人で、全採用者数に占める割合は2.0ポイント増の72.5%と過去最高になった。

 3医育大計は2年連続で100人を下回り、前年度比11人減、マッチ者数からは26人減の84人となり、11年度の80人に次ぐ低水準となった。

 採用実績があった病院は前年度から6病院減の44病院、うち定員を満たしたのは5病院減の14病院。このうち4病院が2年連続で定員を満たした。


薬剤師が高齢者の残薬管理、4市で10月事業開始─道と道薬

 道は、地域の薬剤師が在宅高齢者の残薬管理等をサポートする「高齢者医薬品適正使用推進事業」を10月から開始する。道薬(竹内伸仁会長)に委託し、小樽、北見、砂川、名寄の4市で、来年3月末まで行う予定だ。

 道内の2017年度医療費は2兆1,149億円で、このうち18.2%、3,854億円が調剤費。飲み忘れや思い違い、重複投薬等から発生している残薬問題の解消に向けて、医薬品や医療費の適正化を図る。

 小樽、北見、砂川を適正使用推進モデル地区とし、重複投薬をはじめ、高血圧や糖尿病などにより長期処方を受けている在宅高齢者を対象に、残薬を回収するブラウンバック運動(1薬局60袋程度を予定)を実施。


道医学大会総会、特別講演で「再生医療」展望─10月5日開催

 第99回道医学大会総会(会頭・塚本泰司札医大学長)が10月5日、中央区の札幌グランドホテルで開催される。「疾病征圧のあゆみ─究極のprecision medicineとしての再生医療、現状と展望」と題して、医療イノベーション推進センターの福島雅典センター長が特別講演する。

 各科トピックスは▼肝癌表現型の多様性:肝細胞の分化異常を通した理解の試み=西川祐司旭医大腫瘍病理分野教授▼小児からAYA世代の小児がん治療の現況と展望=真部淳北大小児科学教室教授▼カリクレイン─キニン系とレニン─アンジオテンシン系=浦信行札幌西円山病院院長▼ロボット手術が変える大腸癌手術療法の最前線=竹政伊知朗札医大消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座教授─を予定している。


イムス札幌内科リハビリ、ウェルウォークを導入

 札幌市手稲区のイムス札幌内科リハビリテーション病院(中村哲也理事長、?尾彰文院長・150床)は、リハビリテーション支援ロボット「ウェルウォーク」を導入した。主に片麻痺患者に対して各種機能を生かした効率的な歩行訓練を施し、早期機能回復を目指す。

 同病院は、80床の回復期リハビリ病棟を運用し、総勢90人を超えるリハビリスタッフが、増加する脳卒中患者や高齢患者の機能訓練のニーズに対応している。 


耳鼻咽喉科麻生、病床管理ツールで患者情報の伝達改善

  札幌市東区の耳鼻咽喉科麻生病院(大橋正實理事長、平塚仁志院長・35床)は、医事課から病棟看護部へ入院患者情報を伝達するツールとして、「病床登録票」を作成。情報漏れの防止や、正確で効率的な病床管理に役立てている。

 同病院は、2015年5月に歯科口腔外科を開設したのを機に入院患者が増え続け、現在は月平均で6倍以上になっている。病床管理は、入院患者情報を一元化するシステムとして院内で作成した「病床管理表」を活用。入院が決まった時点で、医事課職員が患者データを入力し、病床を登録している。 


DPC病院、10月から本道92病院に

 厚生労働省は、10月の消費税増税に対応する診療報酬改定に伴い、DPC対象病院に10月1日から適用する基礎係数、機能評価係数?・?、激変緩和係数を告示した。本道の対象病院数は、標準病院群(旧?群)の道東の森総合病院(北見市)と網走の丘総合病院(網走市)が全床を地域包括ケア病棟に転換したため対象病院から退出し、計92施設となる。

 医療機関群別の内訳は、大学病院本院群(旧?群)3施設、特定病院群7施設(旧?群)、標準病院群82施設。全国の対象病院数は、大学群82施設、特定群155施設のほか、標準群は4月1日付告示から6施設減って1,487施設の計1,724施設。


●勤務改善支援充実へ 厚労省20年度概算要求

●日慢協 入院患者高齢化を受け「基準介護」新設を提案

●文科省医療人材養成PG 北大の事業を選定

●国保くろまつないブナの森診療所 11月移転・開設へ

●北星記念 北見市医療・介護連携支援センターを開設

●介護労働安定センター2018年調査 介護職不足感67.2% 

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。