4月から独法化した、十勝管内の広尾町国保病院(鎌田一理事長、計良基治院長・48床)は、院内に十勝地域医療研究所を開設した。地域医療再構築のモデル事業と位置付けており、北斗病院(帯広市)から人材や設備などの協力を受け、総合診療医の育成、ICT活用による遠隔医療の推進などに取り組んでいく。 同国保病院の入院・外来収入は合わせて4億円ほどで、赤字部分は一般会計からの繰出金を計上、町の財政を圧迫してきた。現状の体制を維持したまま収支を改善するため、今月から48床という小規模の単独医療機関では全国でも珍しい独法化に踏み切った。 |