北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2019年(平成31年) 4月26日付

旭医大、国際医療支援センターなど整備概要公表

 旭医大(吉田晃敏学長)は、国内外の卓越した医師・看護師・技術者など先端医療に従事する人材を育成する「国際医療支援センター」や「先端医療トレーニングセンター」など、関連施設整備事業の概要を公表した。
 同大は、建学理念に掲げる地域の医療格差是正を目指して1994年から遠隔医療に取り組み、国内はもとより、アジアや米国など海外の医療拠点ともネットワークを形成してきた。今後さらに遠隔医療を推進するためには、先端医療に従事する人材を育成しなければならないとして、これらの施設を整備する。

 


日本統合失調症学会シンポ、ピアサポートの意義解説

 第14回日本統合失調症学会(会長・久住一郎北大精神医学教室教授)が19日から2日間、北大で開かれた。シンポジウム「北海道におけるピアサポート活動の現状」では、吉田匡伸札幌なかまの杜クリニック理事長や土田正一郎倶知安厚生病院精神神経科診察部長らが登壇。患者の地域移行に向けた支援の取り組み、ピアサポーターの意義を説いた。
 吉田理事長は、12年の開業時からピアサポーターを積極的に採用しており、現在9人が訪問診療・看護、デイケア、受付などを担っている。

 


広尾町国保、北斗と協力 研究所開設

 4月から独法化した、十勝管内の広尾町国保病院(鎌田一理事長、計良基治院長・48床)は、院内に十勝地域医療研究所を開設した。地域医療再構築のモデル事業と位置付けており、北斗病院(帯広市)から人材や設備などの協力を受け、総合診療医の育成、ICT活用による遠隔医療の推進などに取り組んでいく。
 同国保病院の入院・外来収入は合わせて4億円ほどで、赤字部分は一般会計からの繰出金を計上、町の財政を圧迫してきた。現状の体制を維持したまま収支を改善するため、今月から48床という小規模の単独医療機関では全国でも珍しい独法化に踏み切った。

 


新人に疑似体験すごろく、協力しあう姿勢育成─札幌南一条

 札幌市中央区の札幌南一条病院(西田憲策理事長、工藤靖夫院長・147床)は、育成ゲーム疑似体験すごろくを独自に作成。新人看護師の1年間を、遊びを通して確認することで、さまざまな障壁を乗り越えていく精神力や支援の受け方、助け合う心などを養うのに役立てている。
 すごろくは、白川弘子看護部長や居上優香看護副部長らが中心となって作成した。プレー人数は3〜5人で、ファシリテーターに実施指導者(プリセプター)1人が就く。

 


がん10年生存率56.3%、前立腺高く最低は膵─国がん調査

 国立がん研究センターの調査によると、2002〜05年にがんと診断された患者の10年生存率は前回調査比0.8ポイント増の56.3%だった。
 全国専門施設で診断、治療を受けた7万285人を調べた。部位別では、前立腺95.7%、甲状腺84.3%、乳房83.9%、子宮体部80.0%、子宮頸部69.0%、大腸66.3%、胃64.2%、腎63.3%が上位。

 


●北精協、年度内に災害対策本部を設置
●小児期の夜型生活習慣、虫歯リスク上昇─北大歯学グループ
●札幌北楡、PD手技習得支援へ訪問看護と連携
●道社会貢献賞、優良看護職員15人表彰へ
●後期高齢者の医療費総額 17年度は4.2%増

 


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