国立がん研究センター研究所は4月から、膵がんリスク疾患(慢性膵炎や膵管内乳頭粘液性腫瘍など)や早期膵がんを効率的に発見する検診法開発に向け、新たな血液バイオマーカー「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」を用いた試験的検診の検証を行う臨床研究を、道対がん協会札幌がん検診センターと北大病院で開始すると発表した。 研究は2017年度から開始され、18年度までは鹿児島県と神戸市で実施。本道は1月に公表された16年全国がん登録で膵がん罹患率が最も高かったことから、精密検査受診率が高いなどの検診体制が整っている同検診センターが19年度の実施場所に選ばれた。北大病院では、陽性者に対する精密検査を行う。 |