北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年) 8月31日付

17年度医師短期派遣、延べ日数1.9%増─道地域医療振興財団

 道地域医療振興財団がまとめた2017年度事業状況によると、登録医の短期診療支援による派遣回数は1,090回で前年度より8.5%減ったものの、延べ日数は3,614日と1.9%増加した。一方、緊急的に対応するスポット診療は医療機関数、日数とも順調に増えている。
 医師が休暇等により一時不在となる際の代診や宿日直などの短期診療支援は、49医療機関(前年度比3医療機関減)に実施。内訳は市町村病院27、市町村診療所12、医療法人6、道立診療所3、道立病院1だった。支援数は100回程度減ったが、日数は66日増加。派遣医師数は1人減の61人だった。

 


18年人勧民間調査、医師初任給41万円

 人事院の2018年度勧告で、国家公務員との比較に用いた4月の全国職種別民間給与実態調査によると、臨床研修修了後の準新卒医師の平均初任給は40万9,322円(前年41万6,337円)。このうち事業所規模500人以上が41万2,338円(同37万7,916円)、100人以上500人未満が35万647円(同52万6,288円)となった。
 医師全体の4月分給与支給額は、平均47.7歳(前年44.2歳)で100万1,648円(同106万5,909円)、うち所定内92万2,352円(同96万9,651円)だった。

 


乳癌学会道地方会、オラパリブで佐伯氏講演

 第16回日本乳癌学会道地方会(当番世話人・大村東生東札幌病院副院長・ブレストケアセンター長)が25日、札幌市で開かれた。特別講演「がんゲノム医療における乳がん診療」では、国内初の遺伝性乳がん治療薬として7月に承認(適応追加)されたPARP阻害薬オラパリブ(商品名リムパーザ)を巡って、埼玉医大国際医療センター乳腺腫瘍科の佐伯俊昭教授が「医師だけでなく、医療者全体で診療を進めていく必要がある」と呼び掛けた。

 


東区・札幌東徳洲会、生体弁置換でTAV in SAV開始

 札幌市東区の札幌東徳洲会病院(鈴木隆夫理事長、太田智之院長・325床)は、外科手術で植込まれた生体弁に対する新たな治療として、TAV in SAVを開始した。2018年7月に保険収載された新たなカテーテル治療法で、道内では唯一の実施施設となっている。各地域に潜在する高齢患者の治療につなげるため、適応の可否を含む相談や紹介の受け入れなどに広く対応している。

 



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