北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年)7月13日付 

道内専攻医、内科が21人増─専門医制度連絡協

 新専門医制度スタート後初となる2018年度第1回道専門医制度連絡協議会が9日に札幌市で開かれ、道は4月1日現在の道内専攻医の勤務状況を示し、基本領域別では内科、脳神経外科、総合診療が前年度から増えたほか、人口10万対医師数が全道平均70%未満の2次医療圏別でも増えている調査結果を報告。また、総合診療専門研修プログラムだけがへき地等での研修を義務化していることについて、日本専門医機構に研修の質の担保を求める意見を提出することを決めた。

 


道内病院17年度病床変動、8病院・779床減に

 道の病院現況調査(4月1日現在)に基づく本紙集計によると、病院数は557病院、総病床数は9万4,340床となり、2017年度の1年間に8病院・779床減少した。病床種別は一般が52床増加した一方で、療養は689床、精神は137床、結核は5床それぞれダウン。感染症は変動がなかった。
 医療圏別では、札幌の406床(札幌市内354床)をはじめ、宗谷で92床、遠紋で76床、南空知が57床、留萌で54床、西胆振で43床、上川中部で30床、後志で18床、南渡島で5床それぞれ減少。増加は上川北部(2床)のみだった。

 


抗加齢医学会道研究会、山下氏が高齢者ロコモ治療解説

 第14回日本抗加齢医学会道研究会(代表=熊本悦明札医大名誉教授)が札医大で開かれた。山下敏彦同大整形外科学講座教授が「高齢者における腰と関節の痛み〜ロコモティブシンドロームと最新治療」と題し、原疾患となる脊柱管狭窄症の治療法や、最新の低侵襲手術を解説した。
 山下氏は、高齢者が要介護状態に陥る原因として、関節疾患や脊髄損傷などの「運動器疾患」が20%を占めており、「運動による健康維持の重要性が訴えられている」と強調した。

 


西区・北海道大野記念、陽子線治療装置が稼働へ

 札幌市西区の北海道大野記念病院(齋藤孝次理事長、大野猛三院長・276床)は、今月下旬をめどに道内3施設目となる陽子線治療装置を導入、稼働を予定している。トモセラピーなどの放射線治療装置や、各種検査装置、免疫療法を統合した最先端のがん治療の実現を目指す。
 同病院は、2016年10月に新築移転した際、札幌高機能放射線治療センター(SAFRA)を開設。移転当初から陽子線治療装置の導入を見込んで、設置スペースを確保していた。陽子線治療装置のほか、最新のトモセラピーとサイバーナイフを1施設で備えるのは、全国でも珍しい。

 


独法病院の医師平均給与、労災病院48歳1,314万円に

 厚生労働省が所管する独立行政法人の2017年度役員報酬・職員給与水準によると、道内で病院を運営する3法人の常勤医師の年間給与平均総額はそれぞれ、労働者健康安全機構が1,314万3,000円(840人、平均47.9歳)、国立病院機構は年俸制適用の医長以上を除き1,183万2,000円(1,777人、42.1歳)、地域医療機能推進機構(JCHО)も同様に1,177万1,000円(611人、42.7歳)となった。

 




●データ提出加算の範囲拡大 年度内に届け出を
●看護必要度1「30%以上」 200床以上で8割超に
●ncRNAの暗号解読─北大遺制研 廣瀬教授ら成功
●清田区4病院、骨粗鬆症で連携 早期発見へNW構築
●STの診療行補助行為を追加─改正省令案


ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。