北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年)7月6日付 

小児在宅医療推進協議会が発足─道 連携強化へモデル事業に着手

 道は小児在宅医療を充実させていくために推進協議会を新たに発足。全道の事業者、郡市医師会等関係団体や医療機関、行政との連携強化に向けて、小児等在宅医療連携拠点のモデル事業に着手するとともに、圏域単位での協議、情報収集・発信、人材育成、支援体制の整備を図っていく。
 同協議会は、長期の療養が必要な児等が地域で安心して療養できるよう、福祉や教育などとも連携した体制構築に向け、小児在宅医療における状況や課題の整理、地域の取り組みなど、専門的な意見等を施策に反映させていくのが目的。 

 


地ケア200床未満病院、4割が1・3算定検討─協会調査

 地域包括ケア病棟協会が会員病院を対象に行った調査によると、200床未満の病院で、地域包括ケア病棟入院料(入院医療管理料)の算定は9割以上に上り、1・3を届け出済が半数、検討しているが4割を占めることが分かった。また200床以上の病院においては、200床未満への病床変更予定や検討中が2割みられた。

 


NCDで地域医療充実─ヘルニア学会、掛地氏が講演

 第16回日本ヘルニア学会学術集会「三本の矢〜オープン・ラパロ・教育」(会長=宮崎恭介みやざき外科・ヘルニアクリニック理事長)が6月29、30の両日、白石区の札幌コンベンションセンターで開かれた。特別講演では、日本消化器外科学会データベース委員会の掛地吉弘委員長(神戸大食道胃腸外科学分野教授)が「消化器外科におけるNCD登録とデータの利活用」と題し、医療の質向上や地域医療充実への貢献について解説した。

 


清田区・札幌清田整形外科、骨の微細構造評価を導入

 清田区の札幌清田整形外科病院(片平弦一郎理事長・109床)は、道内で初めて、骨の微細構造を評価するTBS(Trabecular bone score)を導入。骨密度の測定値と合わせて、脆弱性骨折を評価することで、骨粗鬆症のより正確な診断と早期発見に役立てている。
 TBSは骨質の微細構造の簡便な評価法。DXA(全身骨密度測定器)のスキャンデータから、各画素の濃度変動を表すテキスチャー指標(視覚的な明暗によって表現する手法)を算出する。

 


日本医師事務研究会道地方会 患者との信頼関係構築

 日本医師事務作業補助研究会道支部(支部長・渋谷由美子北海道大野記念病院メディカルクラーク課課長)の第6回地方会が、札幌市で開かれた。小笠原記念札幌病院の樋渡紗耶香医師事務作業補助者が、循環器内科外来での活動について報告した。
 同外来において、医師事務作業補助者は、患者呼び入れ、検査オーダー入力、予約表作成、検査同意書抽出、看護師への申し送りなどを担当している。さらに、栄養指導等も行っているがなかなか改善が望めない患者に対して、医師からの指導のもとで、糖質制限指導や重症下肢虚血について説明し、糖質制限指導も行っていると説明した。

 




●都道府県単位に調整会議 対応方針、年度内策定を
●病院建設費、横ばい 5年で6割のコスト増
●外科手術と同等の結果 切らずにがん治療へ─道陽子線治療講演会
●上川・美深町、開業医誘致制度を施行
●西区・北祐会神経内科 医療用HALの歩行機能検証


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