北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年)5月18日付 

道内臨床研修病院、19年度の1年次基本給45万円に

 道地域医師連携支援センター(道保健福祉部地域医療推進局地域医療課)の資料に基づく本紙集計によると、道内臨床研修病院55施設(3医育大含む)の2019年度募集における1年次基本給与月額平均は、前年度比5,600円増の45万600円で過去最高となった。2年連続の上昇で、新卒後臨床研修制度の開始以来、増額傾向が続いている状況だ。
 多くの病院が基本給を据え置く一方、引き下げた施設はなく、7施設が引き上げた。引き上げ幅の平均は4万4,000円。うち1施設は基本給を7万円増加させた一方、賞与を取りやめている。

 


医師の勤務時間調査、業務移管は9割弱が可能─全自病協

 全自病協は、厚生労働省が示した「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取り組み」に関するアンケート調査の結果をまとめた。「タスクシフティング(業務の移管)の推進」を9割近くが実施できると回答する一方で、「医療機関の状況に応じた医師の労働時間短縮に向けた取り組み」は半数強にとどまった。
 労働時間の短縮については、医師不足により宿直明けの勤務負担の緩和(勤務間インターバル、完全休日の設定、複数主治医制の導入等)、応召義務や勤務時間内の病状説明などの難しさなどが挙げられた。

 


MRI撮像時間短縮、運動療法効果を正確に評価─日本医療大

 日本医療大(島本和明学長)の俵紀行保健医療学部教授は、MRIの撮像法にシングルショットSE―EPI(ssSE―EPI)を用いることで、縦緩和時間(T1)の効果に影響を与えず、撮像時間の短縮が可能になることを明らかにした。これにより、MRIを用いて運動直後の筋肉や骨格筋を正確に評価し、より効果的な運動療法や予防法の開発が期待できるという。
 MRIは、所定の磁場内の単位体積当たりに含まれる水素原子核の密度と、縦緩和(T1)、横緩和(T2)、流れ(V)を、繰り返し時間(TR)、エコー時間(TE)等の値を調整して画像化する。

 


手稲渓仁会、患者支援へ4部門連携

 札幌市手稲区の手稲渓仁会病院(田中繁道理事長、成田吉明院長・670床)は、患者サポートセンターに4つの部門を集約。多職種が協力して患者支援を行うことにより、地域医療機関との連携強化をはじめ、スムーズな予約調整や検査機器共同利用の件数増など、さまざまな業務で成果が表れている。
 同センターは、2016年10月に入院受付や各種窓口をはじめ、「地域連携・医療相談室」「地域療養支援室」「患者支援室」「がん相談室」の各部門を集約し開設された。センター長には成田院長が就き、部門間で情報交換や共同業務を行い、それぞれのサービス向上に役立てている。

 


道薬学大会、安部氏が調剤報酬改定を解説

 道薬は、第65回道薬学大会(大会長・竹内伸仁道薬会長)を札幌市で開催した。安部好弘日薬常務理事が、「2018年調剤報酬改定の概要と今後の薬剤師像」について講演。地域支援体制加算の新設で、他職種との連携が推進されると期待を示すとともに、医療費削減へ後発医薬品使用のさらなる促進を訴えた。
 服薬指導に関連する点数が引き上げられ、夜間・休日の対応実績、在宅療養を担う医療機関・訪問看護ステーションとの連携などにかかわる地域支援体制加算が新設されたことに触れ、「地域包括医療に貢献する薬局や、かかりつけ薬剤師が評価され、他職種との関わりが促進される」と説明した。

 




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