北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年)3月23日付 

道医代議員会で長瀬会長、健康寿命延伸に努力を

 道医(長瀬清会長)の第151回臨時代議員会が18日に道医会館で開かれ、長瀬会長はあいさつで、診療報酬・介護報酬同時改定で本体改定率がプラスとなったものの、医療界が社会と同等の賃上げを実現させるためには「今回の改定率では及ばない」との認識を示した。また、超高齢社会で健康寿命延伸に意を尽くす医師らの「努力を支えていくよう、ともに頑張りたい」と表明した。

 


人生最終段階の医療・ケア、決定プロセスGL改訂

 厚生労働省は「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」改訂版を公表した。アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の概念を盛り込み、医療・介護従事者が本人や家族等と繰り返し話し合いながら、最善の医療・ケアを作り上げ、支えるために活用する、病院だけでなく、介護施設・在宅の現場にも配慮した指針になっている。

 


北大病院呼吸器外科、非小細胞肺がんワクチン治験を開始

 北大病院(宝金清博院長・944床)の循環器・呼吸器外科(松居喜郎科長)は、非小細胞肺がん完全切除後に補助化学療法が行われた患者を対象に、アカデミア発のがん治療用ペプチドワクチンの医師主導治験を開始した。ワクチンは複数のがん抗原を標的としており、より幅広い患者への効果が期待される。東大医科学研究所附属病院など全国5施設が先行して実施中の多施設共同第2相試験に参画し、新治療法開発を目指す。

 


札幌東徳洲会、ERと手術室に専従薬剤師

 札幌市東区の札幌東徳洲会病院(鈴木隆夫理事長、太田智之院長・325床)は、ERと手術室に専従の薬剤師を配置。専門性を生かして、治療の安全性・正確性向上に努めるとともに、医師や看護師らの負担軽減につなげている。
 同病院は2次救急指定病院として、市内やその近隣市町村から数多くの救急搬送に対応。さらに1次や一部3次救急患者も受け入れており、搬送受入数は年間9,000件を超えている。

 


JR札幌、ストーマ患者の在宅支援

 中央区のJR札幌病院(安藤利昭院長・312床)は、ストーマ造設患者に対する退院後の管理指導実施へ、2012年にストーマ外来を開設。地域の訪問看護等サービスも活用しつつ、入院中にストーマ管理方法を習得できなかった高齢患者を中心に、在宅復帰後のスムーズな指導継続につなげている。

 



●「臨床研究中核」承認へ 北大病院が全国12施設目
●旭医大、高校生が地域課題を討論─医療体験活動報告会・地域医療討論会
●臨床研究法施行規則Q&A、用語定義など明確化
●イムス札幌消化器中央総合、神経関節移植で手機能再生
●栗山赤十字、入浴時の洗浄法見直し高齢者の皮膚乾燥改善


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