北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年)2月16日付 

18年度診療報酬改定答申、急性期一般入院料2は1,561点に

 中医協総会開かれ、2018年度診療報酬改定案が加藤勝信厚生労働相に答申された。7区分に再編される急性期一般入院料の点数は、1が7対1入院基本料と同じ1,591点に据え置かれ、10対1入院基本料との中間に設けられる2が1,561点、3が1,491点となる。一方、夜間を含めた急性期看護補助体制加算の全項目が50点増となり、高度急性期医療を担う病院への配慮とともに、7対1からのランクダウンが見込まれる病院の点数減をカバーできる内容になっている。

 


「認知症サポート医」連絡協発足、全道域の連携・支援充実へ

 認知症の診療に習熟し、かかりつけ医等への助言や支援を行う「認知症サポート医」のネットワーク構築、支援体制の充実、連携強化を目指して全道域の連絡協議会が発足。札幌市で設立総会を開いた。
 養成研修を修了した認知症サポート医は現在、道内で340人(札幌市養成分除く)に上る。しかし、▼処遇ケースを広域的に検討、情報共有(交換)する場がない▼認知症初期集中支援チームの空白地域への支援方策が脆弱▼認知症施策を広域的に総合調整(コーディネート)する場がない─ことから、道医(長瀬清会長)の呼びかけで設立した。

 


手稲いなづみ、外来患者に透析リハビリ

 札幌市手稲区の手稲いなづみ病院(田中紳太郎院長・95床)は、透析外来患者を対象に透析リハビリテーションを実施している。安全性を確保した上で、透析中に各種トレーニングを行うことで身体機能の維持・向上を図り、介護予防につなげている。
 同病院は、2010年6月に8ベッドで人工透析を開始した。その後、病院の増改築を機に透析室をリニューアルし、最大20人まで受け入れ可能な「人工透析センター」をオープン。17年には10床増床して30床体制にするなど、透析医療に力を入れている。

 


サイエンスカフェで宝金氏が講演、医療倫理 市民と語る

 喫茶店の打ち解けた雰囲気の中、自然科学研究者と市民がドリンクを片手に、最先端の話題を語り合うサイエンスカフェが中央区の三省堂書店札幌店で開かれ、宝金清博北大病院院長(脳神経外科学教室教授)が講演した。「先端医療はどこへ向かうのか〜センスオブワンダーとセンスオブエシックスを問う」と題し、エンハンスメントやゲノム編集などの問題を通じて、来場者とともに医学・医療倫理を考えた。

 



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