北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)12月22日付 

18年度研修医募集定員、本道2人減の464人に

 厚生労働省は2018年度の臨床研修実施体制を公表した。本道で研修医を募集する臨床研修病院は、3医育大を含めて前年度と同じ56病院、募集定員の合計は2人減の464人(自治医大枠2人=前年度比1人減=を除く)となった。定員減少は14年度(1人減)以来4年ぶり。内訳は臨床研修病院が1人減の288人、大学病院も1人減の176人。
 病院別定員をみると、医育大は北大と旭医大が増減なく、札医大が1人減。臨床研修病院は2人増が1病院、1人増が6病院、1人減が10病院となっており、定員の減った病院が目立つ。

 


17年上半期は311床減、診療所化2件─道内病院現状調査

 道の病院現況調査(2017年10月1日現在)に基づく本紙集計によると、17年度上半期(4〜9月)の病院数は561病院、総病床数は311床減の9万5,528床となり、法人間の病床移動や病院統合などによる無床診療所への変更が2件あった。
 2次医療圏別の主な変動をみると、札幌は医療法人渓仁会が札幌渓仁会リハビリテーション病院(中央区)を96床で5月に開設し、9月に47床を増床、現在は療養96床、一般47床で運用している。札幌西円山病院から同病院に143床、手稲渓仁会病院に14床を移動した。

 


札医大、地域医療合同セミナー報告会開催

 札医大は2017年度地域医療合同セミナー合同報告会を開催した。第1学年から第3学年までの19チームが、地域医療基礎実習や地域密着型チーム医療実習で学んだ内容を紹介。地域の実情を肌で感じることの大切さやコミュニケーションの重要性を訴えた。
 同セミナーは、医学部と保健医療学部の学生が、宗谷管内利尻町や留萌市、根釧地区の医療施設や介護施設、農場などで実習した内容を報告することで、地域医療に対する理解とチーム連携能力の大切さを再確認するために開催している。

 


札幌南一条、新病院18年末オープン

 中央区の札幌南一条病院(西田憲策理事長、工藤靖夫院長・147床)は、2019年8月グランドオープンに向け、新病院の建設を進めている。外観は、白を基調に一部側面にレンガを使用、街並みに溶け込んだつくりとなる。
 建物はS造地下1階、地上7階建て延べ約8,600Fで、現病院の隣接地に建設。1階は総合待合室、受付・会計、診察室、処置室、生理検査室、放射線撮影室などを配置。 

 


16年度TKC、法人経常利益率が低下

 日医は、TKC医業経営指標に基づく2016年度(16年4月〜17年3月期決算)の経営動態分析を公表した。民間医療機関の経常利益率は、中小規模を中心とした病院が低下、診療所は法人が低下、個人がほぼ横ばいで、全体では若干低下となった。
 分析は、中小規模を中心に国公立・公的を除く病院854(一般668、精神科185)施設、診療所7,903(有床839、無床7,064)施設が対象。民間病院の14.2%、診療所の9.4%をカバーし、中医協の医療経済実態調査に比べて診療所の客体数が非常に多いのが特徴だ。
 


●糖尿病性腎症重症化予防、道版プログラム策定
●道薬薬連携シンポジウム、多職種で緩和医療推進
●北大病院、クローン病と急性GVHD 細胞治療の医師主導治験開始
●南区・晴生会さっぽろ南、病棟再編し144床に
●本道10万対医師数248.7人 4期連続で全国下回る


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