北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)10月6日付 

道内の15年度立入検査結果、医師適合率2年連続90%台

 道がまとめた2015年度立入検査の状況によると、検査対象563病院(前年度比3病院減)のうち、医師充足率「100%以上」は508病院(4病院減)、適合率は0.3ポイント低下の90.2%で、2年連続90%台となった。過去10年間の推移をみると、06年度の65.4%から、横ばいとなった13年度を除いて着実に上昇してきたが、初めて前年度比マイナスとなった。全国では09年度から90%を超えている。

 


道、アルコール対策計画策定へ

 道は、アルコール健康障害をなくすために総合的に取り組む「道アルコール健康障害対策推進計画(仮称)」の素案をまとめた。計画は2017〜20年度の4カ年。関係機関や団体と連携して、発生予防から進行予防、再発予防と各段階に講じる施策や、日常生活等を円滑に営むための支援を行う。
 基本方針は▼正しい知識の普及や不適切な飲酒を防止する社会づくり▼誰もが相談できる相談場所と、必要な支援につなげる相談支援体制づくり▼医療における質の向上と連携の促進▼アルコール依存症者が円滑に回復、社会復帰するための社会づくり─の4つ。

 


日本胸部外科学会、田邊氏 発展の足跡振り返る

 第70回日本胸部外科学会定期学術集会(会長・松居喜郎北大循環器・呼吸器外科学教室教授)が9月26日から4日間、札幌市中央区のさっぽろ芸文館とロイトン札幌で開催された。70周年特別企画「胸部外科発展の史的考察」で、田邊達三北大名誉教授が胸部外科の先駆者の苦闘の足跡を振り返り、将来への展望について講演した。
 本道開催は13年ぶり、北大が主宰するのは45年ぶりで、海外から招請講演者を多数迎え、胸部外科の将来展望を討論する企画やシンポジウム、ワークショップなどが行われた。

 


滝川中央、新病院で認知症治療充実

 滝川市の滝川中央病院(縄手康湖理事長・297床)は、新病院への入院患者の移動を終え、精神科、神経科、内科、歯科の外来診療をスタートした。新たにもの忘れ外来を開設し認知症治療を充実。女性専門外来「女性こころの外来」も新たに開設するなど、地域ニーズに合わせた医療体制を備えた。
 新病院はRC造5階建て延べ約1万4,000平方メートルで、明るく広々とした院内と、部屋やテーブルの角を丸くするなど患者にやさしい内装が特長。

 


恵佑会第2、効率的な内服薬管理へ薬歴カレンダー作成

 札幌市白石区の恵佑会第2病院(細川正夫理事長、高橋宏明院長・135床)薬剤科は入院患者の内服薬の処方や休止、再開、残数などを一覧表で確認できる「薬歴カレンダー」を作成した。薬剤師の内服薬管理業務を効率化し、2階病棟の情報共有に活用している。
 従来の内服薬管理は、薬剤部が定期的に内服薬指導支援システムから薬歴管理表を印刷し、入院後の新たな情報を手書きで記入していた。

 


●さっぽろ医療計画2018、医療情報ポータルサイト構築へ
●2年連続マイナスに─16年度公営病院事業決算規模
●北大病院、夕張市と連携 スマホ遠隔医療開始へ
●空知中央、居酒屋風イベントで患者に楽しみ提供
●道薬、キャンペーンで薬物乱用防止を啓発


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