北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)9月15日付 

社保審部会、18年度改定の基本方針策定へ

 社会保障審議会医療保険部会は、2018年度診療報酬改定の基本方針策定に向けた議論をスタートした。介護報酬との同時改定となることから、地域包括ケアシステム構築へ、医療・介護の役割分担と連携、医療従事者の負担軽減を重要なテーマと位置付け、「改定に当たっての基本認識」「改定の基本的視点と具体的方向性」のたたき台を示した。
 基本認識は、▼健康寿命の延伸、人生100年時代を見据えた社会の実現▼どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会の実現(地域包括ケアシステムの構築)▼医療・介護現場の新たな働き方の実現、制度に対する納得感の向上―が柱。

 


日薬が専門性発揮へ研修会、患者主体の薬物治療を

 日薬は、「真の薬剤師の職能と専門性を発揮する」をテーマに、2017年度病院診療所薬剤師研修会を札幌市で開催した。賀勢泰子日病薬副会長は、地域連携や高齢者医療における薬剤師の役割として「患者の立場から薬の価値を考える発想」が大切と訴えた。
 賀勢氏は、「地域医療連携および地域包括ケアシステムにおける病院診療所薬剤師の役割」について講演。18年度診療報酬・介護報酬同時改定に向け、地域包括ケアシステム構築に伴う医療介護連携の強化と効率化、高齢者の自立支援への取り組みの推進が求められていると解説。

 


ACS医育成を討論、「新たなる調和」探る

 外傷診療等に従事する外科医の全国学会「日本Acute Care Surgery(ACS)学会」の第9回学術集会「Acute care surgeryの未来を拓く─外科学と救急医学の新たなる調和」(大会長・平野聡北大消化器外科学教室U教授)が8、9の両日、札幌市で開かれた。「acute care系学会の現状と将来像」と題したシンポジウムでは、ACS診療に関連する学会の代表者らがそれぞれの現状や方向性を示し、ACS医育成へ向けた「新たなる調和」を討論した。

 


札幌渓仁会リハビリテーション、3次元動作解析で効果測定

 中央区の札幌渓仁会リハビリテーション病院(田中繁道理事長、横串算敏院長・143床)は、3次元動作解析システムを導入。リハビリの効果測定をはじめ、患者のリハビリ継続意欲の向上や研究などに活用している。
 同病院が導入したのは、モーションセンサーを全身の主要な骨格12カ所に装着するタイプ。それぞれのセンサーは小型・軽量で、ベルトや両面テープで装着でき、測定データは、無線で受信機に送られるため、配線等による動作の制約はないという。

 


地域包括ケア病棟協調査、6割が急性期ケアミックス型

 地域包括ケア病棟協会は「2017年度地域包括ケア病棟の機能等に関する調査」の結果をまとめた。診療圏における自院の病院機能は、急性期ケアミックス型(急性期CM型)59.3%、ポストアキュート連携型(PA連携型)14.8%、地域密着型25.2%。病棟構成見直しに際して他施設と調整を行った病院は25.3%だった。在宅医療・介護機能は32.8%が「充足」、26.5%が「不足」と回答している。
 調査は6月に実施、616病院の結果を集計した。転換前は7対1が22.9%、10対1が20.4%、亜急性期が21.7%など。

 


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