北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)9月1日付 

道医療連携NW協議会、連携ノートのPDA移行を

 道地域連携クリティカルパス運営協議会の事業を引き継いで6月に発足したNPО法人「北海道医療連携ネットワーク協議会」(理事長・宝金清博北大脳神経外科学教室教授)は、札幌市で2017年度総会を開催。宝金理事長は「あんしん連携ノート」をツールに普及を進めている循環型連携パスをPDA(携帯情報端末)に移行し、患者と医療機関の情報共有ネットワークを構築する方向性を打ち出した。
 法人は、道民が▼脳卒中▼急性心筋梗塞▼糖尿病▼がん▼精神疾患─などの発症から在宅療養まで切れ目ない医療や介護を受けられるよう、診療情報共有等を通じたネットワーク化を図り、地域における医療・保健・介護連携の推進を目的としている。


道地域医療振興財団、16年度登録医の短期派遣

 道地域医療振興財団がまとめた2016年度事業状況によると、登録医の短期診療支援による派遣は1191回で、前年度より4・8%増えたものの、延べ日数は2・5%減の3548日にとどまった。一方、緊急的に対応するスポット診療医師紹介は医療機関数、件数、日数の全てが大幅に増えた。
 医師不在時の代診や宿日直などの短期診療支援は、52医療機関(前年度比1医療機関増)に実施。支援は55回増え、日数は91日減った。派遣医師数は17人減り62人だった。

 


旭医大移植医工学治療開発講座、灌流保存装置 国内初開発へ

 旭医大移植医工学治療開発講座(寄付講座)の松野直徒特任教授(消化器病態外科学分野講師)らは、旭川市の中央精工と共同で、移植用肝臓の灌流保存装置の試作機を開発した。移植適応に迷う臓器を従来よりも長い時間保存でき、その間に臓器機能の評価を行う国内初の装置だ。

 行政の支援と医工連携により開発され、2018年末には医師主導の多施設共同研究が開始され、20年の薬事承認取得を目指す。試作機は、7〜9日に同市で開催される日本移植学会総会でも展示される。

 


北区・五稜会の精神科デイケア、スポーツプログラム充実

 札幌市北区の五稜会病院(中島公博理事長、千丈雅徳院長・193床)は、デイケア専属のスポーツインストラクターを配置し、体を動かすことの楽しさを自然に学べるよう、多目的ホールを活用したさまざまなプログラムを企画。利用者の自主的な活動の充実につなげている。
 同病院は、1999年からデイケア・病棟兼任のスポーツインストラクターを採用していたが、現在は増員を図ってデイケアに3人、病棟に2人を専属配置。2015年の改築時には、多目的ホールを4倍の330平方メートルに拡充した。

 


人勧17年民間調査、医師初任給41万円

 人事院は、国家公務員一般職の月例給と特別給(ボーナス)ともに4年連続で引き上げるよう2017年勧告を行った。比較に用いた4月の職種別民間給与実態調査(全国1万777事業所)では、臨床研修修了後の準新卒医師初任給が41万6,337円(前年39万1,011円)に上昇した。
 事業所規模500人以上が37万7,916円(同35万9,530円)、100人以上500人未満が52万6,288円(同50万4,793円)となっている。

 


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