北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)8月25日付 

全自病協道支部が調査、2次医療圏見直し 3割が要望

 全自病協道支部(支部長・木村純市立函館病院院長)は、会員医療機関を対象に、地域医療構想策定を終えた総括と今後の対応の検討を目的にアンケート調査を実施。

 「現在の2次医療圏を見直すべき」との意見が3割を占め、特に病床数が少ない医療機関ほど切望しているとの結果をまとめた。構想区域を2次医療圏とするのは「妥当ではない」という意見も1割強あり、地域医療構想の議論が進むにつれて、圏域再編を求める動きが広がってきそうだ。


対策推進会議 道版の糖尿病性腎症重症化予防プログラム策定へ

 道糖尿病対策推進会議(会長・長瀬清道医会長)の2017年度第1回会議が開かれ、道は「北海道版の糖尿病性腎症重症化予防プログラム」「糖尿病性腎症重症化予防事業に係る助言実施要領」の両案を提示した。プログラムは出席者の意見を踏まえて調整し、12月の第2回会議で決定後、18年度からの第3期道医療費適正化計画に反映する。  

 糖尿病性腎症重症化予防は、日医・日本糖尿病対策推進会議・厚生労働省が昨年策定したプログラムに基づき、全国的に取り組みが強化されている。厚労省は都道府県版プログラム策定を求めており、本道も道医・道糖尿病対策推進会議・道の3者で策定する。

 


北大遺制研村上教授ら、「ストレスで突然死」機序解明

 北大遺伝子病制御研究所分子神経免疫学教室の村上正晃教授らの共同研究グループは、慢性ストレスが臓器機能障害や突然死をもたらす分子メカニズムを解明し、ストレスによる神経回路の活性化を介して脳血管に微小炎症が誘導され、それを起点に通常は存在しない新規の神経回路が活性化されて消化器や心臓の機能不全を引き起こすことをマウスモデルで証明した。ストレスが胃腸疾患や心疾患などを引き起こすことが経験的に知られる一方、ほとんど明らかでなかったその理由を示す世界初の成果という。

 


紋別・幸栄、新病院オープン

 紋別市の幸栄病院(鈴木一弘理事長・90床)は、敷地内で進めてきた新病院建設を終え、診療を開始した。療養2病棟で圏域の急性期病院から患者を受け入れ、在宅復帰を後押ししていく。老朽化している既存施設は解体し、2018年1月のグランドオープンを目指す。
 新病院はRC造4階建て延べ3,200平方メートル。1階に外来、検査、リハビリ、放射線、手術室などを配置し、2〜3階は病棟、4階は会議室などとした。

 



●地域枠は地元出身に限定 医療計画記載で留意事項─厚労省
●ACP普及取り組み推進、医師・看護師等調査へ
●クリニカルシークエンス成功率99%─家族性腫瘍学会、武藤氏が報告
●カレスサッポロ16年度決算報告 グループ資産、着実に増加


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