第１部　同時改定、主要計画スタートへ

18年度焦点に立ち向かう

　２０１８年度は、医療計画、介護保険事業（支援）計画をはじめ、がん対策推進計画、周産期医療体制整備計画、健康増進計画、歯科保健医療推進計画、障がい福祉計画、医療費適正化計画など、主要な計画がスタートを迎える重要な年になる。
　この動きの中で、中医協や社会保障審議会では診療報酬・介護報酬の同時改定に向けた作業が夏以降本格化。地域医療構想における調整会議も圏域ごとに始まっており、激変する医療政策や医療環境に、経営をどうマッチングさせるか。地域連携、人材確保などを含めて、地域医療をさらに前進させる鍵になる。
　夏季特集号では、要件厳格化がより強化された「７対１」病院、総合入院体制加算算定病院の工夫や取り組み、新たに導入された「病棟群単位の入院基本料届け出」病院の苦悩とチャレンジ、重要性が高まりニーズが増す回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病棟を運用する病院の動きをピックアップ。
　在宅推進に向けて、在宅復帰機能強化加算、ＡＤＬ維持向上等体制加算を算定し、地域でも多職種協働を発揮する病院、在宅療養支援に24時間体制で患者・家族をバックアップするクリニックの思いを追跡した。「和衷協同」では住民を巻き込んだヘルスケア、交流の場も大切にする診療所の姿を取り上げた。


●７対１入院基本料　王子総合病院（苫小牧市）
●総合入院体制加算　市立釧路総合病院
●病棟群届け出　市立稚内病院
●回復期リハビリ病棟　宮の森記念病院（中央区）
●地域包括ケア病棟、ＡＤＬ維持向上等体制加算　網走厚生病院／静和記念病院（西区）
●在宅復帰機能強化加算、在宅療養支援　士別市立病院／手稲家庭医療クリニック（手稲区）
●２次医療圏別　入院自給率（流出状況）

●特集号連載【和衷協同】
寿都町立寿都診療所（後志管内）／銀座通内科クリニック（旭川市）

第２部　緑陰随想