北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)7月14日付

道内病床報告、高度急性期減り急性期は増加

 道は、病床機能報告制度に基づき、一般病床・療養病床を有する病院・診療所の医療機能別の病床状況をまとめた。2016年7月1日時点で、「高度急性期」は前年同期に比べ1,575床減の6,203床、一方で「急性期」は1,130床増えて3万7,936床となった。
 全体病床数は2,466床増の8万1,165床。「回復期」は552床増の6,420床、「慢性期」は415床増の2万7,068床のほか、休棟等は1,944床増の3,538床だった。


道厚生連16年度決算、医業収益1・2%ダウン

 道厚生連の2016年度決算は、医業収益が前年度比1.2%減の812億2,700万円、その他事業と事業外を含む事業収益合計は1.1%減の860億9,800万円となり、前年度のプラスからマイナスに転じた。
 11病院の患者数は、人口減少や高齢化、医療情勢、在院日数短縮等で入院、外来ともダウン。医療機能見直しや地域連携強化、一層の合理化や効率化を推進し経営基盤の強化を図ってきたが、総合病院では薬物治療の需要減少などの影響も大きかった。

 


北整会で三浪氏が記念講演、手外科の進歩を展望

 第133回北海道整形災害外科学会(会長・佐藤栄修我汝会えにわ病院副院長)が8、9の両日、北大学術交流会館で開かれた。メモリアルレクチャーでは、北海道せき損センターの三浪明男院長(北大名誉教授)が「手の外科における過去・現在・未来」を講演した。
 三浪氏は、手の外科の進歩について「重要なことを3つ上げると、1つは屈筋腱損傷治療が大きく変わったこと、そしてマイクロサージャリーの技術が手の外科に非常に浸透してきたこと、3つ目は関節鏡の導入」と述べた。 

 


千歳・北星、入院患者に選択メニュー提供

 千歳市の北星病院(遠藤昭理事長・140床)は、がんや嚥下障害などの入院患者らを対象に、食事の際に主菜、副菜、デザートを自由に注文できる選択メニューの提供を始めた。盛り付けと味にこだわった一品で、管理栄養士による食形態や分量を調整した治療食に位置付け、栄養療法を推進していく。
 選択メニューは、オムライス、牛すき焼き、スティックサラダ、あんみつ、ババロアなど約20種類を揃え、1品50円を食事療養費360円とは別に徴収する。誕生日や退院前を想定したお祝い膳を3種類(400円、800円、1,200円)用意し、手作りのメッセージカードを添える。

 


国病機構16年度給与、非年俸制医師1177万円

  国立病院機構まとめの2016年度給与水準によると、年俸制を適用する医長以上を除いた病院医師1,761人(前年度1,804人)の平均年間給与は1,177万1,000円(同1,169万9,000円)、所定内925万3,000円(同920万2,000円)となった。平均年齢は42.1歳(同41.7歳)。
 年俸制適用者は2,361人(同2,304人)、平均53.4歳(同53.1歳)で1,607万1,000円(同1,601万9,000円)、所定内1,193万4,000円(同1,191万3,000円)。

 




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