北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)4月7日付

道が3医育大と協定締結、地域周産期医療を確保

 道は、道周産期医療緊急確保対策2016に基づき、北大、札医大、旭医大と地域周産期医療の確保に関する協定を結んだ。各大学と協議を重ねて17年度から本格的に取り組むとともに、18年度に施行する道周産期医療体制整備計画の策定に向けた課題抽出も進めていく。
 緊急確保対策2016の課題は、人材確保と関係機関の連携強化。これを受けて3医育大との協定では、それぞれの関連病院で働く産婦人科医が働きやすい環境を整備し、安定的な周産期医療の提供を目指す。

 


NW協議会が設立、医療連携人材を育成へ

 道地域連携クリティカルパス運営協議会の事業を引き継ぐ特定非営利活動(NPО)法人「北海道医療連携ネットワーク協議会」の設立総会が札幌市で開かれ、定款や事業計画等を承認した。6月にも正式発足し、関係機関のネットワークづくりと医療連携・医療介護連携の推進、連携体制構築を実践できる人材育成などに取り組む。
 総会に先立って開かれたパス運営協の第14回会議では、2016年度の活動が報告され、患者主体のきめ細かな生活支援の手引きが全国から注目を集めている「あんしん生活ガイドブック」の改訂案を議論し、最後に解散を承認した。

 


道薬科大が道科学大と18年度統合、実学系総合大学へ

 学校法人北海道科学大学(西安信理事長)は、運営する道薬科大(渡辺泰裕学長)を道科学大(苫米地司学長)へ統合し、薬学部薬学科を新たに設置する。文部科学省へ申請中で、2018年4月開設の予定。2大学の統合で運営効率化と教育・研究の向上を図り、工学部、薬学部、保健医療学部、未来デザイン学部を有する実学系総合大学として、さらなる発展を目指す。

 


市立病院17年度整備、岩見沢がダヴィンチ導入

 道内市立病院の2017年度整備概要がまとまった。岩見沢市立総合病院は手術支援ロボット「ダヴィンチ」を新規導入し、市立稚内病院は精神科病棟を再編・改修、市立札幌病院は地域医療情報ネットワーク「すずらんネット」を拡充する。
 岩見沢のダヴィンチは空知管内初の導入で、道内自治体病院では札幌、旭川、釧路に次いで4番目。高齢化により該当手術の増加が見込まれることから、地域医療充実へ体制整備するとともに、北大病院との診療連携も強化していく。

 

 


道PT会、ADL維持向上体制加算の算定増へ啓発

 道理学療法士会(太田誠会長)は、2016年度診療報酬改定に伴う影響度調査を会員所属施設に実施。49施設の回答をまとめた。急性期病棟へのセラピスト配置を評価する「ADL維持向上等体制加算」は、算定実績がなかったため、会員に対して算定に向けた啓発を行っていく。
 同加算は14年度改定で新設。7対1または10対1の病棟に専従セラピストを置き、疾患別リハビリの非該当者への指導や安全管理、家族への情報提供等を通じ、入院患者のADL低下を防ぎ、早期の在宅復帰を促進する予防リハビリを展開すると算定できる。

 


本道のDPC対象病院、89施設が継続

 厚生労働省は、DPC対象病院に1日から適用する基礎係数、暫定調整係数、機能評価係数T・Uの一部を改正して告示した。
 医療機関群ごとに定められる基礎係数はT群(大学病院本院)1.1354、U群(大学病院本院に準じた診療密度と一定の機能を有する病院)1.0646、V群(T・U群以外の病院)1.0296で、2016年度から変更はなかった。
 本道の対象病院数は増減なく89施設、内訳もそれぞれ増減や移動なく、T群3施設のほか、U群4施設、V群82施設のままだった。

 



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