北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)11月11日付

道総医協専門委、地域医療構想案概ね了承

 道総医協地域医療専門委員会(委員長・小熊豊道医副会長)が札幌市で開かれ、2025年の医療需要推計やあるべき医療提供体制の方向性を示した道地域医療構想案を概ね了承した。「かかりつけ医の重要性」「住民の理解促進」などの一部を修正したほか、今後の議論に向けた「推計結果の活用」に文言を追加、広域化連携や多職種連携の事例などを新たに盛り込んだ。道議会に報告後、12月上旬開催予定の道医療審議会の諮問、答申を経て、年内に構想を決定する予定だ。

 道内5カ所で開催した地域説明会や素案のパブリックコメントに寄せられた129件の意見、道議会などの議論も踏まえて、構想案を作成した。


外国人旅行者の診療対応、道内の20施設以上が申請

 道は、8月末から受け付けていた訪日外国人旅行者に対応する医療機関の公募を終了。「外国語で診療に応じる」として20施設以上から申し込みがあった。

 当初は2施設の申請にとどまったが、道医療機能情報システムで外国語対応をアピールする医療機関100施設以上に打診したところ、20施設余りから追加申請があったという。観光庁で審査の上、年内にも決定される見通し。


北大COI、道産食材活用し入院食に

 北大COI「食と健康の達人」拠点は、同大病院栄養管理部、岩見沢市、同市内の菓子店と共同で、道産や同市産の食材を活用して家庭や入院中でも食べられる「健康デザート」を開発した。北大病院開院記念日に特別メニューとして入院患者に提供した。

 開発したデザートは、道産メロン果汁を使った「メロンゼリー」と、道産かぼちゃパウダーと岩見沢産米粉を使った「野菜クッキー」の2種。同拠点では今回のデザートを第1弾として、COI(センター・オブ・イノベーション)の研究成果や知見を活用した商品・サービスを「食と健康の達人」ブランドとして展開していく。


北海道医療センター、20年度に筋ジス・重心病棟開設へ

 国立病院機構は、西区の北海道医療センター(菊地誠志院長・500床)に新設を計画している筋ジストロフィーと重症心身障害の入院病棟に、札幌市立山の手養護学校と道立八雲養護学校の後継校の併設を決めた。2020年度中の病棟開設と2つの特別支援学校開校を目指す。

 同機構は、渡島管内八雲町の国立八雲病院(石川幸辰院長・240床)を廃止し、同センターに180床(筋ジス120床、重心60床)、国立函館病院(加藤元嗣院長・310床)に重心60床の機能を移転する構想を示している。


道内19団体、医療介護連携で意見交換

 道は、医療・介護関係19団体による「医療と介護の連携の推進に向けた意見交換会」(座長・長瀬清道医会長)第2回会議を札幌市で開催。専門部会での議論を踏まえ、それぞれの地域に合った地域包括ケアシステム構築へ、道の市町村支援が欠かせないとして5項目の提言案をまとめた。併せて関係団体も自ら支部等地方組織と連携を図りながら、各専門分野を通して、市町村の取り組みを一層支援していくことを確認した。


●医療事故調査制度開始1年、解剖とAi、3割強実施

●高齢者ら交流スペース、函館市、駅前に10月開設

●17年度医学部入学定員、全国で158人増加

●十勝リハセンター、上肢訓練ロボ試験導入

●改定の影響WAM調査、病院5割が医業収益減


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