北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)11月4日付

道がん指定病院見直し案、診療実績を要件に追加

 道総医協地域保健専門委員会が開かれ、道が指定する北海道がん診療連携指定病院(指定病院)の要件見直し案が示された。国の地域がん診療連携拠点病院(拠点病院)指定要件が、2014年の新指針運用で厳しくなったのを踏まえ、新たに診療実績を盛り込むなど、拠点病院の旧指針並みの要件に改正する方針だ。

 案によると、人員基準は、専門的な知識と技能を有する手術療法に携わる医師1人以上、化学療法に携わる医師は常勤かつ専任をそれぞれ配置。常勤専任の看護師(1人以上)は、日看協の認定看護師の配置が望ましいとした。


療養病床の転換、経過期間3年に─社保審部会

 社会保障審議会「療養病床の在り方等に関する特別部会」の第4回会合が開かれた。厚生労働省は介護療養型医療施設(介護療養病床)の転換先となる新たなサービス類型、転換支援策や医療療養病床25対1の取り扱いの論点とともに、経過措置期間を3年にすることを提案した。

 介護療養病床の設置期限は2017年度末。18年度は診療報酬・介護報酬の同時改定、さらに第7期介護保険事業計画がスタートする。


日ロの医療交流促進、初の道・サハリンがんシンポ開催

 本道とロシア・サハリン州の医療交流促進や医療技術向上を目的に、初の「北海道・サハリン州がんシンポジウム」(主催=北大病院、札医大病院、サハリン州立病院、サハリン州立腫瘍予防診療所)が、北大医学部学友会館で開かれた。日ロの7人の演者がサハリン州におけるがん治療の現状や、最新の国内がん治療技術研究などを紹介し、学術交流を深めた。

 サハリン州、札医大、北大の発表に続いて登壇した北里大の岡本正人特任教授は「がん免疫療法の現状〜チェックポイント阻害剤とがんワクチンを中心に」と題し講演した。


石狩病院が移転オープン、専門性高め療養環境向上

 石狩市の石狩病院(森川満理事長・110床)は、新しい病院での診療を1日スタートした。消化器内科と外科、循環器内科、人工透析を柱に専門性をさらに高めるとともに、患者の療養環境向上を図り、地域の中核病院として役割を果たしていく。

 旧病院向かいの団地跡地(花川北3条3丁目6─1)に建設した新病院は、RC造3階建て延べ7,500平方メートル。標榜科目は内科、消化器内科、循環器内科、外科、肛門外科、泌尿器科、整形外科、心臓血管外科とし、病床数(一般55床、障害55床)に変更はない。


ケアマネ協会全国大会、利用者目線で原点回帰を

 日本介護支援専門員協会の全国大会in北海道(大会長・鷲見よしみ日本介護支援専門員協会会長)が、札幌市で開かれた。シンポジウム「Care Manager,be ambitious!〜自立支援と公正中立のエビデンス」で、利用者の側で話を聞くケアマネジャーの「原点に立ち返る姿勢」と、社会変化に目を向けながら、地域をマネジメントしていく視点に基づく「自立と自律」が課題とされた。

 ケアマネジャー研修テキスト監修を担う後志管内・京極町国保診療所の前沢政次所長は、アセスメントの際に「自分の物差しで測り過ぎてはならない」と強調。


●社保審部会、かかりつけ医普及へ外来定額負担を議論

●厚労省ICT活用推進懇談会、次世代システム運用を

●国立大付属病院長会議、グランドデザイン改訂

●子供の心の診療ネットワーク、札幌市内33施設に増加

●MG染色の課題追求、市立函館齋藤義肢が学術賞


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