北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)9月16日付

地域医療構想、道が素案─25年見据え方向性明示

 道は、21圏域の地域調整会議で昨年7月から議論してきた、2025年の医療需要推計やあるべき医療提供体制の方向性を示した地域医療構想素案をまとめた。患者への医療行為量や人口構造の変化から算出、調整された必要病床数は7万3,190床。パブリックコメントや道医療審議会への諮問・答申等を経て構想を決定、本年度内に告示する。

 素案(道医療計画の改訂版)は、25年の人口構造変化を見据え、バランスのとれた医療体制を構築することとし、病床の機能区分ごと(高度急性期、急性期、回復期、慢性期)の必要量を定め、病床機能の分化、連携促進、在宅医療等の充実、医療・介護従事者の確保・養成等の施策の方向性を明示している。


道調査、糖尿病性腎症重症化予防取り組み市町村7割に

 道糖尿病対策推進会議(会長・長瀬清道医会長)の2016年度会議が開かれ、4月の「糖尿病性腎症重症化予防プログラム」策定を受け、道内自治体の取り組み状況が報告された。道の調査では8月1日現在、61市町村(34%)がプログラムに取り組んでおり、「今後取り組む予定」の66市町村(37%)を合わせ、道内7割の自治体が動きだしている状況だ。 プログラムは厚生労働省、日医、日本糖尿病対策推進会議の連携協定に基づき策定された。


北大電研G、遺伝子NWの新機序解明

 北大電子科学研究所の長山雅晴教授と金沢大、九州大の共同研究グループは、数理モデリングを活用したコンピューターシミュレーションの結果を実験的に検証することにより、脳の形成過程における遺伝子ネットワークに隠された新しいメカニズムを発見したと発表した。 長距離性の情報伝達因子EGFと短距離性の情報伝達因子Notchが協調して働いた時にどのような効果を示すのか、通常の生命科学実験で調べるのは困難だった。


医療機関と在宅ケアマネ、入退院連絡ルール運用へ─北見市

 北見市は、地元の入院医療機関と在宅ケアマネジャーの間で入退院連絡の独自ルールをまとめ、10月から運用する。地域包括ケアシステム構築へ医療と介護の連携促進が叫ばれる中、市が調整役を担って実現にこぎつけた好例として他市町村の参考となりそうだ。

 独自ルールは、「北見市医療機関・在宅ケアマネジャー連携会議」で策定。退院連絡が必要な患者基準を定めるとともに、担当ケアマネジャーの有無によって退院時連絡先を分けている。


●地域枠資金貸与を支援 厚労省概算要求

●全国で過去最多3374件 医療事故15年年報

●教育・研究で連携 手稲渓仁会と道科学大

●外国人患者受入れで 札幌東徳洲会が札幌市と協定


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