北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)8月26日付

25年道内の必要病床数、8%減の7万3000床に

 道が「地域医療構想」策定へ、21医療圏に示していた素案が、全ての地域調整会議で承認された。圏域ごとに集計した必要病床数の累計は7万3,190床で、2015年7月の病床機能報告時に比べて8.0%(6,395床)少なくなる見通しだ。道は30日に予定している道総医協地域医療専門委員会に報告するとともに、地域説明会、道医療審議会の答申などを経て、12月にも成案を策定、国に提出する。

 承認された各圏域の素案をみると、増床が必要とされたのは札幌、東胆振、日高の3圏。


全自病協15年度決算見込み、法適用赤字割合3年連続半数超え

 全自病協がまとめた2015年度決算見込額調査報告書によると、地方公営企業法適用病院(法適用病院)の赤字割合は前年度決算比2.4ポイント増の58.0%となり、3年連続で半数を上回った。地方独立行政法人が設立する病院(独法病院)では、7割近かった黒字割合が14ポイントダウンの55.8%と悪化した。

 会員の879病院を対象に、3月末現在の状況を調査。法適用405病院(一般381、精神科24)、独法43病院の計448病院の回答をまとめた。


佐谷氏ががん幹細胞の治療戦略紹介、寛解後維持療法に有効

 ライフサイエンスセミナー「がんと炎症 研究の最前線」(ノーステック財団主催)が札幌市で開かれ、慶大先端医科学研究所遺伝子制御研究部門の佐谷秀行教授が講演。新たに発見されて注目を集めるがん幹細胞を標的とした治療戦略をテーマに、xCT阻害剤であるスルファサラジンを適応外のがん疾患に用いた医師主導第1相試験を紹介した。


羊ヶ丘、ノルディックウォーキングで障害予防

 厚別区の羊ヶ丘病院(岡村健司理事長、倉秀治院長・68床)リハビリテーション科は、地域交流、健康増進を目的にノルディックウォーキングを実施し障害予防などに役立てるとともに、通常のウォーキングとのバイタル変化の違いなどを調査するなど、効果の科学的な検証を進めている。

 同病院は、足腰への負担が少なく、無理なくできるフィットネスとして、ノルディックウォーキングを導入している。体重を減らしたい人や、何かスポーツを始めたい人、効率の良い運動効果を求める人などが対象で、所要時間と速度、距離を変えて、ビギナーとスタンダードの2コースを用意している。


中村記念、フローチャート作成し尿道留置カテーテル早期抜去

 中央区の中村記念病院(中村博彦理事長・499床)看護部は、脳梗塞急性期患者の尿道留置カテーテル早期抜去に向けて、留置期間や抜去理由などを分析するフローチャートを作成。病棟での判断基準を明確化することで、看護師の意識向上、尿路感染率低下やADL拡大につなげている。

 脳梗塞の急性期には、意識・運動機能障害や全身管理目的で尿道留置カテーテルを挿入する患者が多い。排尿障害、廃用症候群等のリスク防止のため、早期抜去が推奨されているものの、看護師個々のアセスメントによって抜去に、ばらつきがみられたという。


16年人勧民間調査、医師初任給39万円に

 人事院は、国家公務員一般職の月給と期末・勤勉手当(ボーナス)ともに、3年連続で引き上げるよう求める2016年勧告を行った。比較に用いた4月の職種別民間給与実態調査(調査対象1万1,711事業所)で、臨床研修終了後の準新卒医師初任給は39万1,011円(前年35万606円)に上昇した。


●17年度専門医 3領域が新制度準拠

●救急車適正利用を議論 消防庁検討会

●光学顕微鏡を新規開発 北大先端生命グループ

●五輪橋マタニティクリニック 19床で9月1日開設

●道立江差高看へ12人入学
●道歯 創立90周年記念式典・祝賀会




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