北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)7月1日付

日医代議員会、横倉氏が会長選制し3選

  日医は、任期満了に伴う役員改選を6月25日の第137回定例代議員会で実施。立候補者2人で争われた会長選挙は、現職の横倉義武氏(福岡)が投票者全体のおよそ9割から票を集めて再選した。副会長は現職の中川俊男氏(本道)、今村聡氏(東京)、松原謙二氏(大阪)の3人が再任となり、3期目となる横倉執行部がスタートした。

 前回(2年前)の会長選挙は他に立候補者がいなかったが、今回は石井正三常任理事(福島)と一騎打ち。横倉氏が全代議員の87%にあたる317票を獲得した。


留萌市、医療クラーク独自養成

 留萌市は、地域医療を守るため、勤務医の負担軽減と定着へ、医療クラーク(医師事務作業補助者)の養成を独自に始める。早ければ7月から研修生を募集し、市立病院(村松博士事業管理者・354床)での研修を経て、市内医療機関に勤務してもらう。地方創生策の一環で、研修生を市外在住者に限定して移住にもつなげる、全国に先駆けた試みだ。

 国の地方創生加速化交付金を活用した「地域健康づくり関連人材の移住促進・養成プロジェクト」で、2019年度までの4年間、毎年5人を上限に医療クラークを育てる。


疼痛学会で並木氏特別講演、出会いと努力強調

 第38回日本疼痛学会(大会長・山下敏彦札医大整形外科学講座教授)が札幌市で開かれ、特別講演「レジェンドからのメッセージ」で、並木昭義小樽市立病院事業管理者(札医大名誉教授)ら3氏が講演した。並木氏は「がん疼痛機序解明と鎮痛戦略研究のメッセージ」と題して疼痛研究における「出会い」と「思い出」を振り返り、若手研究者に人間性を磨くことも大切と説き、組織には若手を教育する責務があると呼びかけた。


北斗が新老健建設に着手、ヘルスケアネット構築へ

 帯広市で北斗病院などを運営する社会医療法人北斗(鎌田一理事長)は、十勝リハビリテーションセンターの隣接地で老健の建設工事を進めている。自立支援に力を入れ、法人グループ内外との連携で新たなヘルスケアネットワークづくりを計画している。

 建設地は、同市稲田町基線2─1。規模はRC造3階建て延べ5,200平方メートル。同市西18条南4丁目の老健あおぞら(54床)を移設し、さらに増床して100床体制とする。2017年3月15日完成予定。


道PSW協会、東日本大震災で避難の140世帯訪問

 道精神保健福祉士協会(佐々木寛会長)は道から委託され、東日本大震災で道内に避難している人を対象にメンタル面を支援する「道内避難者心のケア事業」を2015年度に実施。140世帯を戸別訪問した結果、深刻なストレスを抱えているケースはなかったものの、生活や介護問題などで多くの不安が寄せられたという。

 東日本大震災に伴う本道への避難者は、15年4月で2,500人、今年4月現在では2,000人おり、事業は避難者自らで組織する北海道広域避難アシスト協会と共同で行った。




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