北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)3月25日付

函館市医師会、4月に会員の「水銀」回収・処分

 函館市医師会(本間哲会長)は、会員の医療機関が所有する水銀式の血圧計や体温計を回収し、処理業者に処分を委託する水銀回収事業を4月に行う。道内の医師会では初めての取り組みだ。

 水銀汚染を防ぐ国際条約(水銀に関する水俣条約)が2013年に採択され、水銀を活用した血圧計や体温計は、20年度までに製造や輸出入が禁止される。


日赤10病院16年度予算、医業収益0.5%減見込む

 日赤道支部は、赤十字病院10施設の2016年度医療施設特別会計予算(収益的収入ベース)をまとめた。病院収益は前年度当初予算比1.0%減の585億9,200万円、医業収益は0.5%減の547億6,700万円を計画している。

 旭川病院はジェネリック医薬品の導入推進や院外処方箋拡大を図るとともに臨床研修医、薬剤師、リハビリ職の増員を進める。北見病院は新病院による手術や外来化学療法等の増加で診療単価が伸びており、さらに増収や外来患者アップに取り組む。


北大探索病理・腫瘍病理、がん遺伝子診断でシンポ

 北大病院「がん遺伝子診断外来」の4月スタートを前に、同大の探索病理学講座(田中伸哉教授、西原広史特任教授)と腫瘍病理学分野(田中教授)は特別シンポジウムを開催。先行して取り組む京大病院や道内医療機関と連携を図りながら、質の高い個別化医療を推進していく方針が示された。

 京大腫瘍薬物治療学講座の武藤学教授は、京大病院がわが国に先駆けて2015年度から実施しているがんクリニカルシークエンス「オンコプライム」を紹介。


名寄市立がドクターカー運用3カ月、広域救急に有効性も

 名寄市立総合病院(和泉裕一院長・359床)は、2015年12月からドクターカーを運用している。開始3カ月間の出動実績は13件、そのうち11件の搬送元は宗谷・オホーツク圏で、「救命に関する効果を実感する症例もあった」(八巻多救命救急センター長)という。同病院では道北3次医療圏の地方センター病院として、今後も広域救急医療体制の充実を図る。  同病院は14年6月に新館屋上ヘリポートが稼働し、同年10月に救急科を新設、15年8月に地域救命救急センターの指定を受けた。


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