再生医療医薬品の早期承認を目指し、札医大(島本和明学長)は、骨髄幹細胞を使った脳梗塞治療や脊髄損傷に対する医師主導型治験を2013年から進め、成果を上げつつある。企業と共同で再生医療研究開発センター(仮称)も着工、実用化に向けた体制強化に期待が高まってきた。
同大は、1990年代から脊髄損傷の再生医療に関する研究に着手。患者の骨髄に含まれる間葉系幹細胞を体外で1万倍にまで大量培養し、容器に充填した細胞医薬品を製造する内容で、原材料から製品化まで一患者一ロットのオーダーメイドとなる。
新基金は総額33.2億円で、対象事業は▽地域医療構想達成に向けた医療機関の施設・設備の整備▽居宅等における医療の提供▽医療従事者の確保―の3区分。
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